hirax.net::Logos::2010-06-25

2010-06-25[n年前へ]

考ええるどんな競争にも、最も確実に勝つ方法を提供してくれるのは科学である。 

 「ものごころがついた」のが5歳くらいで、その前の記憶は写真アルバムの中の景色としてか理解していない。だから、森本雅樹「宇宙経由 野辺山の旅 」に書かれているような、そんな頃の物語を読むと、何だか不思議な心地になる。そして、6歳くらいからの記憶、野辺山高原の天文観測所の中で暮らし・小さな分校に通っていた頃の記憶をほんのかすかに思い出す。藍色の空、太陽に顔を向ける朱色のパラボラアンテナ群、そして、クラス全部で11人が机を並べた木製の教室。

 しかし、前述のように、せまい範囲に限った場合、科学がすくなくとも最良の判断を与えてくれるのもたしかである。ひとまず考ええるどんな競争にも、最も確実に勝つ方法を提供してくれるのは科学である。
 夏が過ぎ、秋が訪れる頃、この言葉をふと思い出すのだろう。ふと、そんなことを考える。