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2011-05-11[n年前へ]

「間違う」ための行動パターン 

 高野秀行「間違う力 オンリーワンの10か条 」の章立て、つまりは『「間違う」ための行動パターン』はこんな具合です。この行動パターンを10点満点で採点するならば、10ポイント満点中であなたは一体何ポイント獲得できることでしょうか?

  1. 他人のやらないことは無意味でもやる
  2. 長期スパンで物事を考えない
  3. 合理的に奇跡を狙う
  4. 他人の非常識な言い分を聞く
  5. 身近にあるものを無理矢理でも利用する
  6. 怪しい人にはついていく
  7. 過ぎたるは及ばざるよりずっといい
  8. 楽をするためには努力を惜しまない
  9. 奇襲に頼る
  10. 一流より二流をめざす

 この『「間違う」ための行動パターン』は実は意外にマトモです。合理的で、努力家で、戦略を考える堅実かつ"いわゆるひとつ"の「マトモな人」にも(一瞬)思えます。

 けれど、…よくよく眺めてみれば、肝心要(かんじんかなめ)の「評価関数」だけが、ちょっと標準からは外れているのかもしれません。他の人が手を出さない無意味なことを、(過ぎたる)過剰に目指す…それは少しアウトローで、その「評価関数」は誰しもが認める多数派ではないように感じられます。

 多くの場合、「多い」側には多くの人が押し寄せます。…だからこそ、数少ない「多くない側」「少ない側」を選ぶ人たちが、勝ち残ることがあるのだろうと思います。