hirax.net::Logos::2011-06-12

2011-06-12[n年前へ]

虚実の谷間にさまようのは「男心のコンプレックス」 

 グラビアアイドルの谷間の向こうを眺めれば、実の世界と虚の世界、そして、それらが複雑に混じり合う複雑怪奇な複素平面が見えてくる。その巨乳ならぬ虚乳の谷間、虚実の谷間にさまようのは「男心のコンプレックス」虚実の谷間にさまようのは「男心のコンプレックス」という的確な言葉。

 RealとImaginaryの谷間で、男心のビジョンは常にComplexを抱えて、虚実の世界に揺れ動く。

 明治から昭和の始めに生きた寺田寅彦も、もしかしたら、そんな男心の「コンプレックス」にさいなまされていたのだろうか…。

 俳諧で「虚実」ということがしばしば論ぜられる。数学で、実数と虚数とをXとYとの軸にとって二次元の量の世界を組み立てる。虚数だけでも、実数だけでも、現わされるものはただ「線」の世界である。二つを結ぶ事によって、始めて無限な「面」の世界が広がる。

寺田寅彦 「無題六十四」