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2013-03-08[n年前へ]
■「ミューズという仮名」と「継続するための力」
「観測がひらく不思議な宇宙 」から。
電波天文衛星(はるか)の仮の名前は「Muses-B」でした。Musesという衛星名は、宇宙科学研究所の先進的な工学実験を目指したシリーズにつけられるコード名で、「ミューロケットを使った工学実験衛星シリーズ」を表すMu-Series-Engineering-Satelliteから作られた名前です。
打ち上げまではこのコード名で呼ばれ、打ち上げ成功後に本名が付けられるというのが宇宙科学研究所のやり方でした。
先輩格のMuses-Aは月・地球間スイングバイを実験した「飛天」です。Muses-Cは、2003年に打ち上げ、小惑星イトカワまで行き・サンプルを採取し、2010年に帰ってきた名機「はやぶさ」です。Muse(ミューズ)は学芸を司る9人の女神を指します。
困難を切り抜けて生きているから、次の経験をすることができました。人生もそう、努力して生き続けていないと、次の人生のステップを経験することができません。
研究と運用と実験で結ばれていた衛星ミッションチームは終了とともに霧散していきます。よきチームの存続意義と力は実経験があることでのみ存続できます。小惑星のサンプル採取する次の衛星ミッションは「はやぶさ2」と称されていますが、Musesシリーズでなく、結果を目的とするものとなります。