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2014-04-14[n年前へ]
■「安全・信頼性」を確保する技術
H-IIBロケットのプロジェクトマネージャだった中村富久氏のお話を伺う機会があった。正直に言って、本当に心動かされ・学ぶことが多かった。松野元さんが書いた「原子力防災」を読んだ時のような感覚を受けた。
安全確保はゲームに例えて言えば、勝てない・引き分けもない・棄権もできない、というものである。つまりその仕事に就いた人は、絶えず努力をする必要があり、しかもそれでもなお永久に「絶対」という段階には到達できない。
原子力防災」著者 松野元さんがテレビ番組で語ること
氏の手帳の最終頁には、「H−2A6号機失敗の教訓」という調査部会の報告が、毎年365日それを見返し続けるために貼られていた。そこに書かれた内容は、大雑把に言えば2つの内容で、「起こった事象を謙虚に受け止める姿勢」「あらゆる可能性を追求する真摯な姿勢」というものだった。