hirax.net::Logos::2010-06-13

2010-06-13[n年前へ]

「本当の理科人間」 

 「本当の理科人間」に限らず、「本当の文科人間」でも同じではなかろうか、とも想像する西村肇氏の言葉から。

 本当の理科人間は理屈を言い争うディベートを好みません。どんな結論にも理屈はつけられるので、このようなコトバによる議論が、意味ある結論に導くとは思わないからです。
 理科人間の議論は一回で論戦を決着できる物証の提示、あるいはそれから反論の余地なく導かれる推論の提示です。
 理屈を聞いたり・言ったりするよりも、「動く」ものを作り出すことが好きだ。「こういうものがあったらいい」と思えば、実際に作ってみればいい。もしかしたら、そういうものも「物証」のひとつになるのだろうか。それは、「本当の理科人間」に限らず、「本当の文科人間」でも同じなのではないだろうか。