hirax.net::Tech-logs

2011-08-15[n年前へ]

「リッター20kmの燃費」な自転車ライフは「燃費が悪い」? 

 スラッシュドットの「自転車通勤は本当に一番エコな通勤形態かどうか調べてみた。」から。

 自転車を購入した段階で既に放出された 530 ポンドの温室効果ガスの元をとるのに自動車通勤をやめて自転車通勤をすることにした場合、自転車を漕ぐのにカロリーを燃焼することを考慮したとしてもアメリカ人の平均的な食事量を摂取しているならば 640 km 分の自転車走行で元が取れるという。往復 20 km の通勤であればおよそ一ヶ月半程度であろうか。

 今日は京都の街を自転車で走り回っていました。西は(担々麺屋を探して)山陰道樫原宿から東は(大津と京都の境界)山中越えの比叡山ドライブウェイ入り口まで、北は岩倉から南は(長岡京の西にある)ポンポン山まで…通算120kmちょっとです。6時間ほどの間に飲み食いした「エネルギー」は、500mlのペットボトルが10本くらいとガリガリ君が3本くらい、です。夏の日差しはとても熱く、30分にペットボトル一本くらいのペースで水分補給をし続けました。ガリガリ君は、冷たくシャキシャキする食感が絶品で(できれば梨ガリガリ君が食べたかったのですが、ソーダのガリガリ君しかなかったのが残念無念でした)、暑い夏を心地良くするための必需品です。

 …と、そんな一日の話をしていると、「燃費が悪いですねぇ。リッター20キロでは、ハイブリッドカーレベルです」という鋭く的確なツッコミを受けました。6時間で120kmということは1時間あたり20kmで、30分に500mlの飲料を一本飲んでいるということは…そう、ちょうど「リッター20kmの燃費」だったのです。そして、それでは「燃費が悪く」全然エコじゃない!というわけです。

 30分に一回の給油をし続け、しかも、その給油したガソリンは(汗として)ダダ漏れ状態です。…しかも、同じ飲み物ばかりを飲むのがイヤで…買う飲料を変えていった結果、途中から一本200円弱の「ハイオク給油」コースだったのです。ペットボトル500ml一本で200円ということは、ハイブリッドカーどころか、値段が高いハイオク燃料のさらに2倍のコスト…です。

 真夏の京都を縦横無尽に、エアコンをかけつつ自動車で120km走ったら、(さまざまな車があるでしょうが)平均としてはどのくらいのガソリンを消費するものでしょう?燃費が6リットルくらいで、トータル20リットルのガソリンを消費して、およそ3000円くらいでしょうか。車には何人も乗ることができることを考えれば、…真夏の「リッター20kmの燃費」な自転車ライフはあまりにも燃費が悪い、のかもしれません。

2011-08-13[n年前へ]

MacBook Air用SSD 360GBは11インチ2010年モデルでは使えない!? 

 OWC MacBook Air用SSD 360GB は、11インチMacbookAir 2010年モデルでは使えない、という連絡がOWCから来ました。「それ以外のモデルでは大丈夫だけど、11インチMacbookAir 2010年モデルで360GB容量のモデルを使おうとした場合には、問題が起こるかもしれない」ということですから、11インチ2010年モデルを使用している人は注意が必要です。

 とはいえ、Macbook Air用の360 GB SSDが、OWCサイトでは(キャッシュバックを加えると)739米ドル、つまり、(円高の今日現在のレートでは)日本円にすると5万7千円ナリという価格になります。これに送料27ドル弱+関税を足しても、魅力的な値段・機能に感じられる人は多いのではないでしょうか?円高効果を有効に活用したい人、で2010年版11インチMacbookAirでない人は、ひとつ買ってみると良いかもしれません。

2011-08-07[n年前へ]

「ゲーデル数化」と「お金が無い人のためのMathematica」 

 数式処理・演算アプリケーションであるMathematicaでは、作成した「ノートブック(数式・命令コマンド群)」を、誰もが使ってみることができるようなファイル形式に変換することができます。それはつまり、Mathematicaというプログラミング言語でアプリケーションを作成したら、(Mathematicaアプリケーションがなくとも)そのアプリケーションを再生することができるような配布形式に変換をすることができる、ということです。

 Mathematica 7までは、誰もが「動かすことができる」できるファイル形式に変換するには、専用サイトで作成したノートブックをアップロードしなければなりませんでしたが、Mathematica 8からはアプリケーション単体で「再生用ファイル形式」に変換することができるようになりました。Wolfram,CDF (Computable Document Format,計算可能ドキュメント形式)というのが、その形式です。

 つまるところ、それは名前を変えた"Mathematica Player"に過ぎません。「作成した数式・プログラム」を実行し、そのプログラムにありと数式数値を入力することはできるけれど、数式やプログラム(命令)コマンドを入力し・処理させることができない、という再生環境(機能制限されたMathematica アプリケーション)です。

 しかし、ありとあらゆる数式やプログラムは「自然数」に変換することができます(たとえば、ゲーデル数化)(プログラムをビルドするということの入力と出力などに例えて想像してみると、そんなことも至極当然の当前のことと思えてくるかもしれません)。ということは、「自然数」へと姿を変えられた(変換された)「数式やプログラム」を元の姿(数式やプログラム)へと変換し(対応させ)、その数式やプログラムを実行する処理をさせてやれば、「数値しか入力することができない”再生環境”でも、ありとあらゆる機能を実行させることができる」わけです。

 そんな、シンプルかつ美しいアイデアを実装してしまったのが"Universal Mathematica Manipulator—Poor Man’s Mathematica"です。任意のコマンド(数値)群を自然数に変換し・その自然数を逆変換させた上で(Wolfram CDF 実行環境に)動かさせるというUniversal Mathematica Manipulator—Poor Man's Mathematica です。(とりあえずの使用方法としては)左上の領域(ペイン)に数式(Mathematicaコマンド群)を入力し、右上の領域に生成・出力された(シリアライズされた)自然数値をコピーして(ブラウザのクリップボード動作〜何桁までペーストするかといった〜の仕様にもよるようです。少なくとも、ChromeやFirefox on Mac OSXでは動きました)、下のペインに(”+”ボタンを押した上で)貼り付ければ、あなたが入力した任意の数式が評価・出力される…という具合です。

 Mathematicaがパターンマッチングを延々と行うアプリケーションであることをかんがえれば、こうした「解」が登場するのは至極当前のことのようにも思われます。

 Mathematicaは結局のところ、パターンマッチングを延々と行うプログラムである。データベースに登録されているパターン・規則にもどづいて、与えられた数式を置換していくことにより、Mathematicaは解(や所望の結果)を得る。
 しかし、シンプルなアイデアを素早く実装する華麗さ、というのは眺めると本当に心地良いものですね。

「ゲーデル数化」と「お金が無い人のためのMathematica」






2011-07-24[n年前へ]

XamarinがMonoの権利をほぼ全て獲得 

 「XamarinがMonoの権利をほぼ全て獲得

 XamarinがNovell/Attachmateからmonoと関連製品に関するライセンスをサポート契約付きで譲り受けました。これはすごいニュース。(中略)

 一方的にレイオフされても全くへこたれたり怨恨に流されることなく、ほんの2ヶ月で会社を立ち上げて、オフィスをセットアップして、雇用を確保して、Attachmateと対等のパートナーとしてビジネスを成功させているXamarinのポテンシャルには、アウトサイダーとして感嘆させられるばかりです。

2011-07-19[n年前へ]

OS X Lionは仮想OS環境下で最大2部までインストール可能 

 「OS X Lionは、仮想OS環境の中で最大2部までインストールして使用可能

 Mac App StoreにあるOS X Lionの「OS X Lion 10.7使用許諾契約書」の中で「お客様が所有または管理する既にAppleソフトウェアを稼働しているそれぞれのMacコンピュータで、仮想OS環境の中でAppleソフトウェアの追加のコピーまたはインスタンスを最大2部までインストールし、使用し、稼働させることができます。」と、はっきり明記されていました。

2011-07-18[n年前へ]

Kinect内蔵ノートPCが欲しい!? 

 KinectでWindows操作を行うデモから。

 数年後のノートPCには、Kinectのようなセンサ機能が標準装備になっているのでしょうか。現状のKinectの横幅は12インチ液晶を搭載したノートPCと全く同じなので、液晶の上部に取り付けてしまいたくなります。

2011-07-15[n年前へ]

道具と希望 

 もう十数年近くに書いた、たとえば今日の7月15日に書いた「(7/14に書いた)日記」から。(年月日表示の近くにある[n年前へ]というリンクは、そんな過去日記と未来日記を見ることができるリンクです)

「希望は厄難?それとも善?」
「もちろん、善。それ無しじゃ人はいきられない」
「じゃぁ、パチンコ屋で人が見る希望は?」
「それはimbalanceな希望」
「imbalanceな希望は善いもの?」
「希望は厄難?それとも善?」
「希望は道具と同じ」
「道具に善いも悪いもないでしょう?」
散歩の途中で富士山に登った人はいない。
まずは、登ろうと思うことです。
「夢」=睡眠中に生活経験のごとく生起して目覚めると同時にはかなく消える、一種の幻覚。
 誰にでも見ることのできる場所に書いてしまっているということが、私の気持ちをずいぶんと和らげることもあるなぁ、と強く感じてます。
 ”爆乳”女優さんのスカウトにどのくらい時間がかかるものなのかを訊いて聞いてみた。想像していたのは「新宿駅前で丸一日立って、スカウトし続けますよ」といったようなものだった。けれど、想像とはその答えの軸は全然違っていた。
 「明日、○×県に期待している人がいるので、スカウトしに行きます」…答えは「人が集まる場所で何時間スカウトをする」というような時間軸の話ではなかった。東京から数百キロ以上離れた遠くまで、そんな空間軸の向こうにスカウトの相手が一人いるという事実だった。

2011-07-11[n年前へ]

Kinectを使った「デジタル砂場遊び」 

 何これスゴい! Kinectを使った「デジタル砂場遊び」――ほか、最新Kinect小ネタ集

 「Project Mimicry」と呼ばれるこのプロジェクトでは、Kinectと小型プロジェクタを使って「デジタル砂場遊び」とも呼べる新しいゲームを提案。箱の中に入った砂で山や谷を作ると、Kinectセンサーがそれを読み取り、まったく同じ3D空間がPC上に再現される仕組みで、プレイヤーはその中でボールをころがしたり、空を飛んだりして遊ぶことができます。
 また取得した3Dデータは砂場側にも投影されているため、砂を高く積み上げれば茶色い山となり、逆に掘り下げていけばそこは青い海になっていく――といった仕掛けも。

Project Mimicry - playtest from Monobanda on Vimeo.

2011-07-10[n年前へ]

35mm一眼レフ用レンズをiPhoneで使うことができるようにするiPhone SLR Mount 

 35mm一眼レフ用レンズをiPhoneで使うことができるようにするiPhone SLR Mount



Buy the The iPhone 4 SLR Mount at the Photojojo Store!

2011-07-08[n年前へ]

GPUの計算能力をブラウザから扱える「WebCL」登場 - Webkit向けOpneCL実装 

 GPUの計算能力をブラウザから扱える「WebCL」登場 - Webkit向けOpneCL実装

 Mac OS XのWebKitでグラフィックアクセラレータの機能を活用した計算処理ができるようになった。SamsungがOpenCL 1.0に対応した実装を「WebCL for WebKit」としてGoogle Codeで公開したためだ。実装はBSDライセンスのもとで提供されている。利用するにはNVIDIAのグラフィックチップが搭載されたMacが必要だが、Mac OS XのブラウザでOpenCLが手軽に利用できるようになったものとして注目に値する。