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2012-07-17[n年前へ]

”ま、いっか”という「やりきったヤツが使う言葉」 

 R25で読んだモト冬樹さんへのインタビュー記事。 書いたのは、武田篤典さんという方(あまりに小気味良い文章だったので、思わず記事を書いた方の名前をメモした)。

「オレね ”ま、いっか” っていう言葉が好きなんです。これは、やりきったヤツが使う言葉です。やるだけやったんだから、自分は納得している。・・・だから ”ま、いっか” なんです」

2012-07-16[n年前へ]

「乗り物」と「ミューズ」と「逃げる」 

 from 「n 年前へ

 電車や車に乗って行くのが普通と思いこんでいた場所に、近くのコンビニに行くのと同じように、自転車に乗って辿り着くことが”できる”ということは、とてもワクワク・気持ち良くさせます。
 クヌース「という」アメリカの数学者と話したとき、である。「ドナルド・クヌースと話した時」ではなく、つまりは「読者はしらないだろうが、あるアメリカの数学者と話したとき」だ。
 小島寛之さんの言葉の近くに、はてな近藤社長の「逃げる」という言葉が書いてあります。その言葉を最初に眺めたとき、力強い文字とその言葉がどうも似合わないように思えて、ふと首をかしげたのでした。ずいぶん消極的な言葉にみえて、意外に感じたのです。  その違和感が消えたのは、しばらくしてスポーツ解説のテレビを眺めてた時でした。…「逃げる」という言葉は、私が思ったような消極的な言葉ではなく、「苦しくても、力一杯アタックし続ける」という覚悟の言葉だったんだなぁ、と思い至ったのです。
 道具は何かを達成するための道具に過ぎない…けれど、その道具が私たちの衝動や欲望を突き動かし、新たな可能性へと誘(いざな)っていたりいたりもするのではないか、と思います。

2012-07-06[n年前へ]

「きみが見つける物語」 

 「n年前へ」から。 「PowerPointでアクションゲームを作ってみる(コントローラはRuby編)」「「物語」と「市場経済」」「宇宙の仲間を求めて」など。

 アルタイルに向けて電波でメッセージを送った話。(中略)「もちろん、宇宙人に電波を送ったなんて考えているわけでなくて、私たち自身の心に送ったと思っている」と、送信者の1人から聞いた。

宇宙の仲間を求めて
 幸か不幸か、社会はこの現実社会にはないものを物語という形で流布する。「かけがえのない私」というのも、こういった物語の一つである。

「物語」と「市場経済」

2012-06-24[n年前へ]

「君は僕だ」を撮る「カメラ」 

 Facebookで読んだ「犬童監督の前田敦子”君は僕だ”のPVについて」の言葉から(私が文章を多少変えたので、ニュアンスを間違って捉えている箇所もあるかもしれません)。

 私が作った前田敦子のPV、漫才師になろうとした5年後に2人が再会したシーン、全部、画角・絞りを変えている。2人がどんどん離れていく距離感を、レンズのボケで「2人の距離」が変わっていくことを(そのカメラワークで)体現している。

犬童一心

 2人が互いを見る目、あるいは、そんな2人を客観的に私たちが眺める目、時に相手だけをクローズアップし(被写界深度浅く)眺め、時に広く周りのものと同じように眺め…そんな風景を写し取るカメラワークの「セット裏」を聴きつつ眺めてみると、もっと物語が魅力的に浮かび上がってくるかもしれません。

君は僕だ。
変なとこが 似てる。
君は君だ。
好きなように 生きろ。

2012-06-20[n年前へ]

「優秀さ」と「個性」 

 「自分の力と自分の個性」 from 「n年前へ」

 「自分の力で生き残るためには、ずば抜けて優秀であるか、絶対に取替えの利かないユニークさか、そのどちらかが必要」
 「もしかすると個性とかユニークさというものは、生活が満ち足りたついでに空しさを埋めるためにカルチャースクールで習うような余興ではなく、優秀さという必殺の武器を持たない者が生き延びるために最後にすがらざるを得ない、非常に厳しいものだったのかもしれない」
 本流では生き残っていけない人が、どこか独特の場所で生き残っていこうとするなら、その位置に立ち続ける力がいる。その位置に価値があると信じ、その自分が立つ位置を高めていく力が必要だと思う。「盲目的にその場所に意味がある」と思うことが容易な「本流」とは違い、「その場所に意味がある」と素直には言えない場所を選ぼうとするなら…そんな粘り強さが必要だと思う。
幅広い心を 下らないアイデアを
軽く笑えるユーモアを 上手くやり抜く賢さを
大げさに言うのならば きっとそういうことなんだろう。

2012-06-19[n年前へ]

1984年から「未来に送ったメッセージ(現在進行形)」 

 「1984」という数字を見ると、ジョージ・オーウェルの小説から、そしてまた最近では村上春樹の「1Q84」という小説から、「何かに支配された世界」を連想してしまいます。

 「月刊星ナビ 2012年7月号」を読み、そんな「支配された世界」とは少しベクトルが異なる、少し違う1984年を思い出しました(下のエピソードは1983年のことではないか…とも思いますが)。

 平林さんが森本雅樹さんと、アルタイルに向けてメッセージを送ったのが1984年のこと。往復で33年。
 5年後ひょっとして…。

 1984年、それはグリコ森永事件が発生した年で(犯人が残した車には雑誌「ラジオライフ」が残されていて)、AppleがMacintoshを発売した年で、次の年には「つくば科学万博」が開催され・映画"Back to the future"が公開された、…そんな年でした(上のエピソードは1983年のことではないか…とも思いますけど、ね)。

 「少年ジャンプ」が、「こどもたちに夢を」という夢を掲げ、二人の天文学者が描いたメッセージが、カリフォルニアのスタンフォード大学天文台のアンテナから、わし座アルタイル(彦星)に向けて,送信し続けられました。

 かつて、地球から光速でアルタイルに向けて発せられた電磁波のメッセージは、もしかしたら、今は逆向きに宇宙空間を走り続けているのかもしれません。秒速30万Kmで、一日24時間・3600秒…ありとあらゆる瞬間に、かつてメッセージが発せられた地球を目指しているのかもしれません。

「1984年」のメッセージ






2012-06-18[n年前へ]

「未来」と「おっぱい」 

 今日、6月18日の過去と未来の「n年前へ」から。

 未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ。未来は我々が決めるものであり、宇宙の既知の法則に違反しない範囲で望んだ方向に向かわせることができる。

アラン・ケイ from 「立体表示のブログシステム始めました!?
B:すごいじゃないか、この「みな同じ方を向きたがる」集団行動のメカニズムを解き明かしたのか?
A:あぁ、そうだ!題して「揺れるバストは均質である限りにおいて集団同期する、等質な揺れるバストはみな同じ方を向きたがる、の法則」だ!
B:えっ、この日本の人間集団の力学を、おっぱいの力学で説明できるとでもいうのか?
A:何を言ってるんだ。おっぱいこそが人間を生み育てた原動力なのだから、おっぱいに育てられた人間の動き・人間関係の力学をおっぱいの力学で説明できないわけがないだろう!
B:確かに人間を生み育てたのはおっぱいだとは思うが…それにしても、変わってないなぁ。

オッパイ星人の力学 揺れるバストの集団同期 編〜1億数千万の人々を14個のおっぱいに例えてみた〜
A:たとえるなら、おっぱいがヤング率次第で変わるところもあれば、変わらないところもある、それと同じってことさ!
B:多様性があって、変わらないところもあれば・変わるところもある。それこそが、粘弾性の「おっぱい」ならぬ人間というものなのかもしれないな。

オッパイ星人の力学 揺れるバストの集団同期 編〜1億数千万の人々を14個のおっぱいに例えてみた〜

2012-06-16[n年前へ]

「自分探し」と「殺虫剤」 

 何かTV番組で「オウム」の話をしていた。「あの人たちは自分探し」をしていたんですよ、というような言葉をキッカケにCMに入った。

 CMは、いきなりのダウンタウン松本の声だった。

自分探しなんかやめたらええねん
なんぼ追いかけたって自分の背中は絶対見えへん
そんなんやったら
店でキンチョール探すほうが絶対ええ
おっちゃん最近
先週かな、そのこと気づいてん
 キンチョールのCMは、怖いくらい、CMに入る前の話題にキッチリ繋がっていた。蒸し暑い日本の夏が幻想のように感じられるくらい、背中が寒くなった。・・・自分探しの果てに、「殺虫剤」を、人は何処かでまくのだろうか。
殺虫剤はキンチョール

2012-06-07[n年前へ]

「坂田大輔の手書きノート」と「スポーツの"勝ち"と"負け"」 

 from 「n年前へ

 私の斜め前に座っているのは、坂田大輔らしい。ずっと黒い大判のノートを読んでいる。ノートには、鉛筆で小さな文字がびっしり書いてあって、それを何やら真剣に読んでいる。…「ストレッチをどうやるか」とか「チームメイトにどう声を掛けるか」とか…色々注意している?らしきこと、がたくさん書いてある。

横浜マリノス坂田大輔の「手書きノート」
 このマンガに出てくる登場人物は、全員が何らかの敗者で、だからこそ輝いている人物ばかりだ。

「あだち充のH2」と「夏の始まり」
「たいていのスポーツは、勝った試合より負けた試合から多くを学ぶもんだろ」

「あだち充のH2」と「夏の始まり」

2012-06-02[n年前へ]

新しいことはしくじる。それでも、昨日の自分を超えろ。負けるもんか。 

 ホンダ CM 「負けるもんか。」 …このCMを作り出したチーム・メンバーの名前を覚えておこうと思う。この記事の下に、「関連お勧め記事」として出ているような「ブランド」を踏まえた、心に残るCMだと思う。

がんばっていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢はかなう。そんなのは幻想だ。
…けれど、それがどうした? スタートはそこからだ。

…技術開発は失敗が99%。
新しいことをやれば、必ずしくじる。
…だから寝る時間、食う時間を惜しんで、
何度でもやる。さあ、きのうまでの自分を超えろ。
負けるもんか。