2009-12-29[n年前へ]
■NEWS今昔物語「未来のために頑張る」編 (初出2005年06月23日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
「やる気・根性のこと」を「ガッツ」と呼ぶ時代がありました。なぜ、そんなことを書いているかと言うと、ガッツという言葉が今は死語になっていると聞き、下の記事群中ではその言葉をすべて他の言葉に書き直しているからです。
若い人に聞いてみると、「ガッツというより、あえて言うなら根性かな」ということでした。私の脳内では「根性」の方が(”夜露死苦”的な)死語なのですが、言葉の流行り廃り・言葉の復活など色々あるのだろうか、そういう言葉一覧表を作ってみたいな、とふと思いました。
(記事を書いた時の)ひとこと
「未来を作りたい」という言葉を聞いたことをきっかけとして、未来を作るために頑張るさまざまなニュースを集めてみました。
性的絶頂感を遺伝子とCTスキャンで考えてみる?
先日、女性が性的絶頂感に達するかことができるかどうかは遺伝子が決める)。 一卵性双生児と二卵性双生児を対象としたアンケートの結果は、「女性が性的絶頂感に達するかことができるかどうか」への遺伝子の寄与率は34%だった、という。そんな性的絶頂感のナゾをさらに解き明かしていくためには、CTスキャンを用いて女性の本物と見せかけの性的絶頂感の違いを明らかにした研究(日本語解説記事) などにも期待したいところだ。
ところで、男性と女性それぞれの性的感覚の時間変化が異なるようすを示すグラフなどを見ると、やはり男と女の間には深くて暗い河が流れているようだ。何しろ、男は「やる気になってから、性的絶頂感に達することができるようになる」までの時間が2.8分であるのに対して、女性の場合は14分以上かかるというのだから…。
"The Musical Baton"津波と、頑張って"手作業"で作る津波伝搬樹形図
5月末から6月中旬にかけて、"The Musical Baton"という名前の「記事」が非常に多くのWEBページ(個人ブログやSNSなど)上に書かれた。これは、「音楽に関する質問に(自分のWEBページ上で)答え、その質問に(自らのWEBページ上で)答える責任を次の5人に廻す(pass the baton)」というものである。この津波の震源地がどこなのかは定かでないが(参考: 1)、BlogPulseによる"Musical Baton"という言葉の言及量推移を示すグラフやはてなダイアリにおける言及グラフを眺めれば、言及量が急激に増加しており、まさに津波のようであったことがわかると思う。
1人から次の5人という広がり、すなわち、5のべき乗を素直に流せば、13世代で世界のインターネット人口を突破し、14世代では地球の人口を突破することになる…のだから、そんな急激な増加も当たり前の話であるが、その大きな津波が日本でどのように伝搬していったかを頑張って"手作業"で調べた人がいる。まるでウワサ話が伝搬するように、"The Musical Baton"が人を介して手渡されていったようすを眺めてみるのは、不思議に面白い。
頭の中のパイプライン
「大きな報酬が得られる選択肢を選ぶ意思決定をする場合」と「小さな報酬しか得られない選択肢を選ぶ意思決定をしなければならない場合」で処理を行う脳部位が異なる、というサルを実験対象とした研究報告がasahi.comに掲載された(参考情報:Science日本語要約)。
メイン・サブの2CPUをデュアルで使うタイプのコンピュータの動作で例えるならば、優先度に応じて高性能なメインCPUに仕事を割り振るか、ちょっと動作が遅いサブCPUに仕事を割り振るかを切り替えるというような仕組みである。
進化を続ける生物が生み出した脳の中の最適化処理・脳の仕組みにはただただ驚くばかりだ。
「コーヒー飲んで頑張る」の秘密が明らかに?
6月20日、カフェインの覚醒効果を分子レベルで立証したという研究結果が、大阪バイオサイエンス研究所から発表された。徹夜で頑張るような時、気合いを入れて頑張るために、コーヒーやコーラといったカフェイン飲料の力を借りている人は多いと思う。つまり、効果はすでに判明していたわけだが、その秘密がついに解明されたというわけである。
脳医学で覚醒効果の仕組みが解明されていけば、カフェインを含む色んな飲料のさらに上を行く、超"気合い"や超"頑張り"注入ドリンクも登場するかもしれない。…なんだか、ちょっと危険そうだけど。
2009-12-28[n年前へ]
■NEWS今昔物語「瞳を開いて眺める」編 (初出2005年06月23日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
「未来を予測し・未来を少し操作するような作業」をする、と言えばカメラの赤目防止機能も、考えてみれば、そんな作業です。フラッシュを光らせた時に、瞳が赤く写ってしまわないように、フラッシュを使って写真を撮る前に予備発光を行ない被写体の瞳孔を閉じさせた次の瞬間に、本番のフラッシュを光らせ写真を撮る、というわけです。意外に、そういった技術は、身の回りに隠れていて、私たちはいつの間にか少し操作されているのかもしれません。
(記事を書いた時の)ひとこと
液晶画面をペンで操作することができる(もちろん、キーボードでも操作できる)Tablet PCを使い始めた。すると、「マウスで操作する」という作業が「ペンや自分の手を使う作業」のフェイク(偽物)に過ぎなかった、ということに今さらながら気づかされた。未来のPC、そのPCを扱うユーザ・インタフェースは一体どんな風に変化していくのだろうか
トランプ・カード透視術
6月1日、(自分から見るた時に)裏向きのトランプのカードを透視し、どんなカードであるかを見分けてしまうことができる技術がNewScientist.comに掲載された。7月31日から開催されるSIGGRAPH2005で発表予定の資料(">全文PDF)を読むとわかるように、他の物体に跳ね返る(自分からは見えない)カードの表面からの反射光の色や量を逆算することで(結果として)カードの表を透視できる、という技術である(日本語参考記事)。
デモンストレーションの動画(MP4形式 63MB)の後半(4分20秒辺りから)を眺めてみれば、その技術の楽しさ・面白さに見とれてしまうと思う。
みんなが笑顔の「ベストショット検出技術」
大学生の頃、写真館でアルバイトをしていた。仕事の大半は、結婚式の記念写真を撮影する仕事である。結婚式の集合写真を作成する時、(気をつけて何枚か写真を撮るのだが)瞳を閉じ気味であったり、閉じてしまった人がいることがある。そんな時には、極細筆を使い目を閉じている人の瞳を(他の写真を参考にして自分の手で)描いたものである。
そんな新技術が5月末から、各種メディアで紹介された。電気通信大学院 電子工学専攻の金子研究室の「ベストショット検出技術」は、デジカメで連続撮影した十数枚の画像中から、その中で撮影された人たちの瞳検出・抽出を行い、すべての人が目を開いている写真があれば、その「ベストショット写真」を出力する、という技術である。さらに、もしも目を閉じている人がいれば、その人の「目をつむっていない部分画像」を他の写真から探し出し、「ベストショット写真」を合成することで、造り出してしまおうというものである。
こういった技術は以前から開発されている。例えば、まばたき検出から目を閉じている写真を防止するだけでなく、さらに笑顔検出も行って笑顔の瞬間の写真を出力しようというような技術もある。
写真館でのバイト中、「被写体の気持ち・動きをいつも予測するようにしろ」というアドバイスを受けることが多かった。「(例えば何か面白いものを見て)次の瞬間に笑顔を見せる、(例えば何かに気づき)次の瞬間にふと考えごとをする、(歩く先にライトが当たっていたら)眩しくて目を閉じる、そんな未来の被写体の動きを予測しながら映す瞬間を考えろ・そしていい瞬間になるようにして待ちかまえろ」と言われていた。
そんな作業、未来を予測し・未来を少し操作するような作業も、デジタル信号処理が肩代わりするようになる時代が、近く来るのだろうか。
実は3倍の大きさだった「アンドロメダ座大銀河」
先月末、地球から200万光年先にあるアンドロメダ座大銀河の大きさがこれまで知られていたよりも実は3倍も大きかった、という報告がされた(日本語記事)。以前は、直径がおよそ7~8万光年と見積もられていたが、今回周辺の天体の動きを観測した結果、実は22万光年以上の大きさであることがわかった、という。
アンドロメダ銀河の直径が8万光年なら地球から眺めた時の大きさは2.3°程であるが、もし直径22万光年ならば6.3°にもなる。6.3°というと、11cmの直径のものを1m離れて眺めたときの大きさである。
両手を伸ばして、左右の親指と人差し指をで「大きな円」を作ってみよう。それが、今回判明したアンドロメダ銀河の大きさだ。もうすぐ始まる夏からは、アンドロメダ銀河を眺めるのに良い時期になってくる。夜空に向かって両手を伸ばし、自分の指越しに「大きな銀河」の姿を思い浮かべてみよう。直径22万光年もの大きさのアンドロメダ銀河を、自分の指で作ったリングの中で眺めてみれば、きっと奇妙で不思議な感覚に襲われると思う。
2009-12-27[n年前へ]
■NEWS今昔物語「誰かに伝えるメッセージ」編 (初出2005年03月21日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
折田先生像を登場させたあの人は、今はどうしているのだろう、そしてまた、それを手伝ったあの人は・・・と、年が暮れる時期になると、あの時あの頃の色々な人たちは今どうしているだろう?と思いを馳せますね。
(記事を書いた時の)ひとこと
モンゴル800のアルバム『Message 』に収録されている「あなたに」を聴きながら、あなたに送る「メッセージ」に関わるニュースを選んでみました。
「殻」を破って伝える「メッセージ」
この季節は、寒くて天気も悪く、殻に閉じこもってしまうような生活をしがちな(私のような)人も多いかもしれない。
そんな人の役に立ちそうなのが、3月10日に株式会社トミーが発売する「マメデルモンのたまご(日経プレスリリース)」だ。
なんでも、一見普通の「たまご」なのだが、それを水に浸すと数十分から数時間で殻が自然に割れ、中からおしゃれなメッセージ入りの豆の種子が顔を出し、一ヶ月ほどそのメッセージを楽しめるという。殻を破る「みどり色の豆」を眺めれば、いつの間にか、自然に自分の殻を破ることもできるかもしれない。
今年も、折田先生がやってきた。
「折田先生像」をご存じだろうか? 「折田彦市先生の像」というのは、かつて京都大学 教養部(現在の総合人間学部)正門近くに存在していた銅像である。
この「折田先生像」は日独伊三国同盟が結成された年に建立された由緒正しい銅像だったのだが、15年近く前から大学入試の日になると奇妙な仮装をして受験生達を迎え、何かを訴えかけるようになった。銅像が大学当局の手により撤去されてしまった1997年以降でさえも、信じられないことに、何と折田先生は現われ続けているのである。
というわけで、今年も折田先生はスッパマンに姿を変えてやってきた! しかも、スッパマン折田先生像に対して、「この素晴らしい芸術的作品をこの場所に展示しておくことは、盗難もしくは損傷の危険性が考えられますので、(以下省略)」に始まる大学事務局の対応がこれまた楽しめる。この年中行事はいつまで続くのだろうか?
2009-12-26[n年前へ]
■粒子法を利用したウェブアプリケーションのプロフェッショナル版発表
物理シミュレーション使ったウェブアプリ「PHYZIOS Studio」、プロフェッショナル版を発表
フィジオスは12月17日、ウェブアプリケーション「PHYZIOS Studio」プロフェッショナル版を発表した。
PHYZIOS Studioは、「粒子法」と呼ぶ物理シミュレーション技術を利用したウェブアプリケーションだ。水や火、石などの性質をシミュレートしたオブジェクトや、さまざまなアクションを行う画像オブジェクト「アートピース」を設置して、アート作品やゲームを作成できる。8月にプロトタイプを公開し、11月には機能を拡張したベータ版を公開している。
物理シミュレーション技術は、「それっぽい」をゴールにするか、ごく狭い範囲内の「確かさ」を求めるうちは実に良いと思う。ただし、無知が引き起こす度を越した、過度な期待・目標には近づいてはいけない、と思う。具体的には、「定性」と「定量」の違いで、さらにその「定量的」を具体的に言えば、実験無しに「値を決められるか否か」だと、私は思う。
わかっている人には当たり前すぎることを書く。けれど少し大事だと思うところを書いてみる。「シミュレーション技術」を過度に信じる人と「シミュレーション技術を信用しない人」は実は同じ人である。
2009-12-25[n年前へ]
■NEWS今昔物語「空を見上げる手作りアンテナ」編 (初出2005年04月21日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
何かを手作りするということは、「贅沢さ」「満足感」を与えてくれるような気がします。海で釣りをし、釣りを終えてから、魚をさばき、空を見上げてみたら・・・何だかとても満足できるような気がします。
(記事を書いた時の)ひとこと
10歳の頃まで、長野県の野辺山にある太陽電波観測所の中で暮らしていた。高原に林立する「まるで向日葵のように、いつも空の彼方にある太陽の方向へと、顔を向け続ける巨大パラボラアンテナ(電波望遠鏡)」をふと思い出し、空を見上げるアンテナのニュースを選んでみた。
中華鍋や傘で「USB無線アダプタ」手作り改造大作戦
フライパンや網杓子を材料にパラボラアンテナを手作りし、USBの無線アダプタをパワーアップさせている人たちがいる。もちろん、料理道具だけでなく、傘など「ありとあらゆるもの」を使って無線アンテナをパワーアップさせている。やり方は、料理番組風に言うなら、とっても簡単、鍋や傘を放物面に見立て、その焦点にUSB無線アダプタのアンテナを配置するだけだ。それだけでなく、この人たちはアルミホイルで手作り八木アンテナを作っていたりもする。
何とも面白そうな「手作り」改造大作戦だが、なんと4月15日には、トータル40ドルで手作りしたIEEE802.11gの無線アダプタで10km離れた場所から発信されている電波の受信を確認したそうだ。あなたも、試しに100円ショップへ走り、「自分だけのパラボラアンテナ」を作ってみるのはどうだろうか?ペーパークラフトの「宇宙へ顔を向けるパラボラアンテナ」
「無線アンテナ手作り改造大作戦」は確かに面白そうだ。けれど、作って動かすのがとても難しそう…と躊躇してしまう人も多いことだろう。そんな人は、国立天文台が提供しているパラボラアンテナ(電波望遠鏡)や光学望遠鏡や人工衛星のペーパークラフトを作ってみるのはどうだろう? こちらの電波望遠鏡や光学望遠鏡だって、ちゃんと「動く」スグレモノだ。
あるいは、もし、パラボラアンテナよりパラボラアンテナが向けられている先にある「星や空」の方が好きな人なら…、紙を使って星座早見表やプラネタリウムや「火星」や「金星」を作ってみるのも面白いかもしれない。夢あるものを作る、色んな人たちがいる。
2009-12-24[n年前へ]
■世界最小クラスのトイデジタルカメラ
12月12日から販売を開始した小型デジタルカメラ「ポケットデジタルカメラ SQ28m」が人気を集めている。
ブルーとピンクの2色展開の同カメラのサイズは世界最小クラスの高さ23ミリ×幅53ミリ×奥行き19ミリで、重量は約21グラム。写真の仕上りは 1,280×1,200ピクセルの正方形で、撮影モードも「ノーマル」「モノクロ」「ノイズ」「ビビッド」の4種類を用意。動画も撮影できる。音声は記録されないが、8ミリ映画のような映像を撮影できるという。
販売価格は5,985円。増産の予定はないという。
2009-12-23[n年前へ]
■NEWS今昔物語「小便から下水道まで」編 (初出2005年04月21日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
水を飲んで、水を出して、その水が街の下を走り、海に出て、蒸発した後に雲になり、雨となって地中に潜り、そしてその湧水をまた私たちは飲み干します。そんな輪廻をピックアップしようとしたはずが、なんともはや・・・なセレクション、ですね。
(記事を書いた時の)ひとこと
小便をする放水器の先から、都市の下に隠れているkれど重要な下水道の先までの道のりを考えながら、いくつかのニュースに注目してみました。
極小ペニスを左腕に移植手術してデカく育てる
「子作りに支障があるくらいに小さかった28歳男性のペニスを、モスクワの整形外科医が切断し「左腕の肉と合体」させ、さらに「延長シャフト」を付けて左腕の中で11時間の伸長手術を行った後に股間に戻したというニュースが、4月10日に紹介された。アレを切断されると思っただけで気を失いそうになるが、そんなことをしたくなるくらいアレを増強したいという願望は根強くあるようだ。
手術の結果は…というと、何でも「戦闘態勢時」でもほんの2インチ(≒5cm)だった極小ペニスが7インチ(≒18cm)もの長さになった」という。18センチと言われると、それはそれで支障が無いものなのかとか、13cmも長くしたのかと、何だか新鮮に驚く。
トイレットペーパーの「星の100億年」は「トイレ一回分」
「天文学トイレットペーパー(Astronomical Toilet Paper = ATP)」というものが最近メディアで取り上げられ人気になっている。では、一体ATPとは一体何か?というと、なんと星の100億年の一生というトイレットペーパーなのだ…。
トイレットペーパーといえば、日本人はトイレ一回あたり70cmくらい使うという話もある。100億年という途方もなく長い時間が一瞬でトイレから下水道へと流されて行くのは…それはそれで風流な話である。
都市を地面の下で支える下水道を眺めよう
先日、小田原市で水道送水管破損事故のため断水が続いた。水道は、現代の都市にとって欠かすことのできないライフラインの一つとなっている。もちろん、今回破損した上水道だけでなく、下水道だって重要だ。上下水道が揃わなければ、水洗トイレだって使うことができなくなってしまう。
そんな「都市を支える下水道」の詳細な地図が下水道台帳ホームページとして東京都下水道局により4月1日から公開されている。都市の地下を、まるで静脈のように走る下水道のトンネル地図を眺めてみれば、東京という都市がまるで生き物のように思えてくるに違いない。
2009-12-22[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「機会が自動で判断する世界」編 (初出2005年02月24日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
さまざまな機器が、さまざまなものの自動判別をするような技術が響開発されている、ということを改めて意識し直しました。今回のニュースとは異なりますが、便座の位置での、小便か大便化の自動判別&自動水流しは、もう一般的ですね。
(記事を書いた時の)ひとこと
先日「顔を自動で見つけ、勝手に美人にしてしまう」プログラムを組んだ。そんなカメラもすぐに一般的になるに違いない。
「小論文を自動採点するシステム」
'02年に大学入試センターの研究開発部の石岡恒憲 助教授と株式会社リコーの亀田雅之氏が試作した日本語小論文の自動採点システムが朝日新聞の">記事で取り上げられ話題となった。
「文章の読みやすさ」「論理構成」「与えられた問題に答えているか」を自動で採点するというこのシステムで、試しに私が先日書いた記事『Mac「グラフ計算機」の驚くべき開発秘話』の文章で試してみたら、修辞 4.1(5点中)、論理1点(2点中)、内容2.1点(3点)、最終得点7.2点(10点満点中)で、「議論の接続が不十分であるように見受けられます」となった。なるほど、納得できる結果である。
「顔を見つけ出して、自動でピントを合わせるデジカメ」
株式会社ニコンが、Identix 社の生体認証技術を用いた顔認識技術を用いた世界初の「顔認識AF」デジカメを">2月16日に発表した。顔の輪郭や目・鼻・口・耳などの距離間隔や肌色情報などから、人の顔を自動で認識して、認識された顔にピントを合わせてくれるという。
あまりに目鼻立ちが他人(ひと)とかけ離れていたりすると、「おまえの顔は『顔』じゃない」とピントを合わせてもらえなかったりするのだろうか? それどころか、一刀@「借力」さんの">心霊写真発見機のニュースではないが、勝手に自分の後ろの背後霊を見つけ出して、背後霊にの顔にピントを合わされてしまったりしても、コワイかも…。
「小便の速度」や「大便か小便か」を調べる便器
http://ec3.images-amazon.com/images/I/51bBdan6kLL._SL500_AA240_.jpg 聖なるバレンタイン2月14日、TOTOは(野球のボールの球速を計測するスピードガンと同じ仕組みで)小便の速度を計測し、同時に放尿時間も計ることで、正確な「尿の量」を調べて「適切な量の浄水を行う」という男性用小便器を発表した。男性が、ゆっくりチョロチョロ立ちションしても、短く太く放水しても、便器はその違いを調べあげてしまうのだ…。
しかし、便器に調べ上げられてしまうのは男性ばかりではない。1月27日にが発表した便器は使用時間から大便・小便を自動判定して、適切な水量で洗浄するのだという。女性だって小便か大便かを勝手にトイレに調べ上げられてしまうのだ。ちょっと、イヤじゃないですか?
2009-12-21[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「野球盤とロボットと王子さま」編 (初出2005年05月26日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
「(お客が自分たちで使う)料理注文用のリモコン」は使いこなせるようになった。5年過ぎて、それだけは(もしかしたら唯一の)学んだことだと言えるかもしれない。
(記事を書いた時の)ひとこと
先日、久しぶりに神戸・大阪に滞在した。夜の居酒屋で見かけた「(お客が自分たちで使う)料理注文用のリモコン」にビックリしたが、難しくて(私には)使えなかった。
「ジャンケンに必ず勝つロボット」と「イチローを超えるロボット」
カメラで撮影した「高速モーションキャプチャ情報」を利用し、「人間の行動結果を(人間の行動が終了する前に)解析し、それに対するリアクションを(前もって)起こす」ことにより「ジャンケンに必ず勝つロボット」がネット上で評判となっている。広島大学のロボティクス研究室が開発したこのジャンケン・ロボットが、人間がとャンケン対決をしている動画を見ると、淡々とロボットが人間に勝ち続けている。なんというか、究極の「後出し」原理を具現化したロボットである。
また、同じような原理で動く「高速バッティング・ロボット」もこれまた面白い。打球の飛球角度を角度で10度以内で打ち分けることができる、という。世界が誇る「イチロー」もビックリのロボット打者が登場するかもしれない。
「アクション・フィギュア搭載の野球盤DX」新発売
エポック社の野球盤といえば、30代半ば以上の男性を最も楽しませた玩具のひとつだと思う。'58年に(初代)野球版が登場してから、各世代の(かつて男の子だった)男性たちはそれぞれの時代の野球盤で楽んできた。磁力を使った「カーブ・シュート変化球」、脅威のトリックによる「消える魔球」など、技術とアイデアを駆使した玩具に惹かれた人は多いはずである。
そして、また今年も「野球盤初の選手人形が実際に投げ・打つ動作をするアクション・フィギュア・システム搭載の野球盤DXが6月18日に発売される。実際に選手人形が動くことで試合の臨場感が増している、という。こどもをだしにして、(けれど本堂は自分が欲しくて)買ってしまうお父さんが量産されるかもしれない。
Google Mapsの中にいる「白馬に乗った王子さま(かも?)」
5月23日、BoonEx Group と AEwebworks Dating Software Developmentが、Google Maps を使った出会い系サービス4ppl Personals + Google Mapsをスタートさせた。このサービスを使えば、「住んでいる場所」や「相手の年齢」や「性別」などを入力すれば、その要望に合致する相手を自由自在に地図上で見つけ出すことができる。人工衛星からの撮影写真やカラフルな地図の中に、望みどおり(かもしれない)相手が点在しているようすは、かなりインパクトがある。
これまでもGoogleによる、タクシーやリムジン、シャトルなどの乗物の現在地を検索できるサービスGoogle Ride Finderといった地表を動きまわるものを見つけ出すサービスなどがあったが、タクシーならともかく、「人との出会い」の場合、「ブラウザの画面の地図中から見つけ出す」だけじゃ味気ないかもしれない。2009-12-20[n年前へ]
■NEWS今昔物語 「美しくなるための努力」編 (初出2005年05月26日)
5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと
「美しさ」を追求する限りない女性心は、5年前でも5000年前でも、あるいは、5万年先の未来でも変わらないのでしょうね。
(記事を書いた時の)ひとこと
元JUDY AND MARYのYUKI(リンク先はPDF)のコンサートユキライブ YUKI TOUR “joy” に行った。
本当にこうやってツアーが出来るか、正直分からなかったです。という言葉、そして、アンコール最後に歌った「ハローグッバイ」の
「私が見てきたすべてのこと、むだじゃないよって、君に言ってほしい」という歌詞に、思わず涙がこぼれた。
「美しさの自信が足りない日本人女性」
"Lux"や"Dove"といったブランドで知られるユニリーバ・ジャパン株式会社が、先日">女性の美に関する世界調査結果を発表した。世界10ヶ国の18歳~64歳の女性3,200名(うち日本人300名)に電話調査をした結果、「日本人女性は海外の女性にくらべ、、自分自身の美しさに自信が持てず満足していないようすが浮かび上がった」という。その調査結果を眺めてみると、自分を「魅力的」「かわいい」「美しい」と思っている日本人女性は、他国に比べてずっと少ないことがよくわかる。また、「恋愛関係」も他国に比べて満足度が低いという、男性にとって気にかかる事実も読み取れる。
また日本人女性は他の国の女性よりも、「女性を美しくする重要な要素」は「化粧」で「性的魅力」ではない、と考えているようだ。ちなみに、このアンケート中の「もしあと25%美しくなれるなら、知性が25%下がってもいいか?」という設問に、あなたならどう答えます?日本人女性は何%が「美しさのために知性を捨てた」と思いますか?答えを知りたい人は、調査結果を読みにいってみましょう。
「美しくなるための発明」
「日本人女性は美しさの自信が足りない」なんて言われても、「そんな自信なんか持てるわけない」と思いながらも、それでも涙ぐましい努力を続けている人は多いことだろう。
そんな人は、"There are no ugly women, only lazy ones.(美しくない女性などいない。いたとしたら努力をしないものだけだ)"という言葉を眺めたり、「美しくなるための技術」の発明史を描いた(挿絵を眺めるだけでも楽しくなる)investing BEAUTYを読んでみるのも面白いと思う。もしかしたら、先人たちの美しくなるための努力を見れば、「まだまだ私は努力していないのかも」という思わされる…かもしれない。
化粧技術の故郷「古代エジプト」の王の素顔がCTスキャンで再現される
現代主流となっている西洋化粧技術の源は、古代エジプトに遡るという(化粧技術のルーツは約20万年前のネアンデルタール人の時代であるという説もあるらしい!)。その「古代エジプト」の王であるツタンカーメン王のミイラが今年始めにCTスキャンされたが、その結果を用い、フランス・米国・エジプトの研究チームにより生前の顔(横顔)が復元された(日本語情報)。ツタンカーメン王といえば、美少年王として名高い。その素顔を眺めると、美少年というよりは美青年に見える。
「美しい」と言えば、美女と誉れの高い「クレオパトラ」の顔は一体どのような顔だったのでしょうね?見たいような、見ないままにしておきたいような…。
「郵政想定外ブラ」
奇妙奇天烈なブラジャーを作り続けるトリンプが、5月9日に「郵政想定外ブラ」を制作発表した。「
「郵政想定外ブラ」は「郵便ポスト」を模した真っ赤な色をしており、ブラジャー・やウエストベルト・ショーツは4点に分割可能でき、「郵便窓口サービス」・「郵便」・「郵便貯金」・「簡易保険」の4事業が分割、民営化される様を表現している、という。 ブラのカップ部には投函口もあったりする冗談製品だが、それでいて綺麗で美しく見えることがまた素晴らしい。ブラジャーが大好きの男性も、そんな男性を軽蔑する女性も、どちらの方でも楽しめますよね?