2002-06-11[n年前へ]
■危険な曲がり角
藤原正彦の「学問を志す人へ - ハナの手紙 -」は藤原正彦がコロラド大学で教えていた生徒の一人に対して書いた文章。ハナは色んな悩みを抱えて、大学を退学してしまった学生だ。
で、この文章の中に出てくる有名な一節が「学問を志す人の性格条件」というもので、「知的好奇心が強いこと」「野心的であること」「執拗であること」「楽観的であること」という四つの条件である。他にも、「体力があること」というのも必要な気がするけれど、きっと、これらの条件は学問に限らないと思う。
ところで、藤原正彦の文章では、「二年を経て数学の世界に戻りたい」とハナからの手紙が届くところで終わっている。そういえば、とこの条件を話したときには、この話がハナという女性に対して書かれていたことは忘れてましたが、もしかしたら頭のどこかで覚えていたのかもしれませんね。