hirax.net::inside out::2011年07月21日

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2011-07-21[n年前へ]

内股で歩けば「雨でもパンツの裾が濡れない」の法則 

 梅雨時、雨の中で歩く人たちを眺めていると、パンツ(スラックス・ズボン)のふくらはぎのあたりがびっしょりと濡れている人もいれば、ほとんど裾が濡れていない人もいることに気づきました。そして、さらにこんなことにも気づきました。それは、男性のパンツの裾はかなりの割合でびっしょり濡れていて、女性の場合には、3割程度の人は裾があまり濡れていないけれど、それ以外の7割の人たちの裾は濡れている…という事実です。

 雨の中歩いていて、どうしてパンツの裾が濡れないのだろう?と考えつつ、パンツの裾を濡らさずに歩く人たちを観察し続けると、「内股の人はパンツの裾が(雨の中を歩いていても)濡れていない」という新たな事実が浮かび上がってきました。

 さらに観察をし続けること20分、内股で歩けば「雨でもパンツの裾が濡れない」の法則のメカニズムが明らかになりました。…それは、こんなメカニズムです。

 雨の中を歩くと、蹴り出された(主に)靴裏から水滴が飛び(跳ね)広がります。そして、その水滴群の中を(体を支える)もう片方の足が通過する時に、パンツの足太もも裏部辺りに付着してしまいます。

 ところが、内股で歩いていると、蹴り出された靴裏から放たれた水滴は足の向きに沿って飛んでいきます(右図)。つまり、体の外側に向かって水滴は飛んでいくのです。…ということは、足下から跳ねた水は(逆側の足下(パンツの裾)にかかることがない、というわけです。

 もちろん、内股でなく足先を広げて歩いていたりすると、足裏から跳ぶ水滴群は(もう片方の)足下に跳んでしまうので、ひどくパンツの裾を濡らしてしまうのです。(最上右図)

 これが、内股で歩けば「雨でもパンツの裾が濡れない」の法則です。雨が降る日、パンツが濡れるのを最小限に抑えようとするならば、内股で歩くのが良さそうです。

内股で歩けば「雨でもパンツの裾が濡れない」の法則内股で歩けば「雨でもパンツの裾が濡れない」の法則