hirax.net::inside out::2006年01月17日

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2006-01-17[n年前へ]

笑いと涙の一日 

 阪神大震災から11年目の今日、「n年前へ」は「Laugh and grow fat.」「あゝ人生に涙あり」「パンドラの鐘」など。「笑いと涙の一日」だったようです。

「小さな小さな賞状」@裾野 

 昨日、一枚の賞状が手渡された。100円ショップで売っていそうな、とても小さな賞状だった。それがあまりに小さかったから、何だかとても楽しくなった。これまでもらったどんな大きな賞状より、とても嬉しくなった。こんな小さな、オモチャみたいな賞状に「○×株式会社 人事本部長○×△」なんて判子が押してあるなんて、結構面白くて楽しくなるじゃない? 小さな私の掌に隠れそうなくらいの、こんな小さな賞状を作るなんて…、まだ大企業病にかかってない可能性もあるのかも、ね。

「小さな小さな賞状」@裾野「小さな小さな賞状」@裾野「小さな小さな賞状」@裾野「小さな小さな賞状」@裾野






ヒューザー小嶋社長の教典は梶原一騎の「巨人の星」 

 小嶋進 ヒューザー社長がテレビで「ぶッ倒れるにしても、前に倒れる覚悟です!」と言うシーンをテレビで放映していた。あぁ、梶原一騎は偉大なんだな、とつくづく思う。梶原一騎の世界にはまっている人がここにもいるんだな、と思う。
WARNER HOME VIDEO 「ぶッ倒れるにしても、前に倒れる覚悟です!」という言葉は、「…死ぬときは、たとえどぶの中でも、前のめりに死んでいたい」という「巨人の星」の中のセリフに違いない。「巨人の星」の中で星一徹が飛馬に言う。「坂本竜馬はこういった。いつ死ぬかわからないが、いつも目的のため、坂道を登っていく。死ぬときは。たとえどぶの中でも前のめりに死んでいきたい…と」「つまり、かぎりなき目的への前進だ!たとえ、どぶの中で死んでも、なお、前向きで死んでいたいっ。…それが男だ!」…そして、星飛馬が大リーグボール3号を投げて左腕を壊すとき、やはりこのセリフを言う。「おれの青春を支配したこの坂本竜馬のことばにかけて、後退しての死よりも、前進しての死を選んだのだ」 しかし、この「坂本竜馬はこういった」というこの言葉の出典は、梶原一騎の「巨人の星」以前には遡れなかったという(堀井憲一郎『「巨人の星」に必要なことはすべて人生から学んだ。あ。逆だ。』)。「汗血千里駒」にも「竜馬がゆく」にも、…坂本竜馬を描いたどの本でもこの言葉は載っていないという。
『「巨人の星」に必要なことはすべて人生から学んだ。あ。逆だ。』 ということは、梶原一騎がこの言葉をどこから引用した(作った)かはさておき、ヒューザー小嶋社長にとっての、「ぶッ倒れるにしても、前に倒れる覚悟です!」の原典は梶原一騎が描いた「巨人の星」なのだろう。もしかしたら、本人は「坂本竜馬」に影響を受けたと思っているかもしれないが、それは実は梶原一騎が描く「巨人の星」の中の星親子が語る「坂本竜馬」なのである。「巨人の星」の中で描かれた「坂本竜馬の言葉」がヒューザー小嶋社長の教典であるわけだ…。梶原一騎に影響を受けた「日本の男」はとても多いに違いない。