2006-02-17[n年前へ]
■「経済ってそういうことだったのか会議」
佐藤雅彦と竹中平蔵の「経済ってそういうことだったのか会議」 を読む。松原 隆一郎のようないわゆる「王道・経済学者」でない人の方を私は面白く感じ、竹中平蔵が説く「経済学」に対しては、私は少しばかりつまらなさを感じてしまうのかもしれない。それは、一種の教条主義のようなつまらなさを感じてしまっているのだろうか?
後半近くまで、「聴き手の佐藤雅彦が頭良すぎ(あるいは、佐藤雅彦がしつこく質問はしないようにしている)」に感じ、私はオチこぼれまくりになってしまい、非常に読み辛かった。そういうわけで、(最初100ページ弱ほどを除いた)中盤から後半をとても興味深く読む。
「チャウシェスクの子供たち」(ブカレストのピザハット)店のすぐ外の路上で、一人の小さな女の子が壁にもたれて歩道に直に座ってるんです。スカートから出た両足を道の方に投げ出すようにして座ってたんですが、…そのそろえた足の上に幼い弟を寝かせているんです。それが弟のベットなんです。冷たい地面の上に弟を寝かせるわけにはいかないという… 佐藤雅彦「経済ってそういうことだったのか会議」