2007-12-07[n年前へ]
■「超現実的」な風景
青空が覆っている写真に対して、たまにこんな階調変換をかけてみることがある。中輝度を頂点として山型形状の階調カーブ、低輝度領域では階調を強調し、高輝度領域では階調反転をするような階調変換である。
普段眺める町並みや人々の姿は、たいていの場合低輝度だ。決して輝いているわけではない。だから、低輝度領域で階調を強調すると、それらの姿はクッキリと強く描き出される。
その一方、空は青白く眩しい。だから、高輝度領域で階調反転をすると、まるで計測器を通して眺めたような空に変わる。とても非現実的な空になる。
非現実的な空の下で、現実的な街や人の姿がある風景は、とてつもなく現実的に見える。そんな「現実的」が過激に強調された超現実的な景色を、時折眺めてみる。