2008-07-15[n年前へ]
■「爆乳比率」と「舞台裏」と「想像力」
こんなことを聞いた。
「”爆乳”と言えるような女性が昔より増えてますよ」そこで、「女優さんのスカウト」にどのくらい時間がかかるものなのかを聞いてみた。頭の中で想像していたのは「新宿駅前で丸一日立って、スカウトし続けますよ」といったようなものだった。けれど、想像とはその答えの軸は全然違っていた。
「もちろん、絶対数はやはり少ないですけれどね」
たとえば、明日、○×県に期待している人がいるので、スカウトしに行きます。驚いた。答えは、人が集まる場所で何時間スカウトをする、というような時間軸の話ではなかった。東京から数百キロ以上離れた遠くまで、そんな空間軸の向こうにスカウトの相手が一人いる、のである。想像のスケールと、現実のスケールがあまりに違っていること、そのスケールの「軸」すら違っていることに本当に驚いた。
「想像力に限りはない」という。それは確かに本当だと思う。「たくさんの人々の想像力には限りはない」だろうと思っている。しかし、明らかに「一人の想像力」には限りがある。、たとえば自分自身の想像力を考えてみれば、近くの小さな公園より、さらに小さいような気がする。
「数百キロの彼方の一人に会いに行く一日」という現実を聞いた瞬間に、「新宿駅前の雑踏で一日」といった自分の想像が「小さいなぁ…」と思わされたのだった。