hirax.net::inside out::2010年08月31日

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2010-08-31[n年前へ]

「タンデム自転車」と「電子フラッシャー」と「タンデム飛行機」 

 小学校の低学年の頃は、長野県の野辺山高原に住んでいた。その頃、「高原へいらっしゃい」というテレビ・ドラマの舞台にもなってて、夏になると観光客がちらほらと訪れ、レンタルのタンデム自転車に乗り、高原の雑木林の中を走っていたような気がする。私たちは(その頃流行っていた)ド派手な「電子フラッシャー付き自転車」に乗り、ちょっと素朴なタンデム自転車を横目で眺めていた。

 JRグループで最も高い所にある"駅"は小海線の「野辺山駅」(長野・南佐久郡)だ。標高は1,345.67m。この野辺山駅のそばにJRグループで最も標高の高い"場所"がある。
 JR最高地点は野辺山駅から2.3kmほど清里駅寄りにある。徒歩なら約30分。自転車で約15分だ。ちなみに野辺山駅前の観光案内所にレンタサイクルがあり、1時間500円、2時間800円である。道順はとっても簡単で、ひたすら線路沿いの道を行くだけ。遠くに八ヶ岳、近くには野辺山電波天文台の大きなパラボラアンテナもあり、楽しい道のりだ。

見過ごしがちなJR最高地点 - 「JR鉄道最高地点」の文字に惑わされるな!

 あの頃は、「文房具を入れる筆入れ」も不必要に高機能でギミック満載のものが流行っていた。電子フラッシャー付き自転車といい、多機能筆入れといい、奇妙なくらい「付加機能」がもてはやされてたような気がする。そんな時代に見た(そして時には乗った)タンデム自転車は、何だかその時代から浮いていたように思う。

 手作り飛行場で手作り感溢れる飛行機の着陸を眺めていると、降りてくる飛行機が二人乗りのタンデム飛行機であることに気がついた。空を走るタンデム飛行機を見ながら、昔眺めたタンデム自転車をなぜか思い出した。

 タンデム飛行機に乗るのは・・・、さすがにちょっと怖いけれど、久しぶりにタンデム自転車に乗ってみたい気持ちになる。日本では、「二輪のタンデム自転車は長野県・兵庫県・山形県・愛媛県でしか公道走行をすることができない」という。長野の八ヶ岳の麓の高原に行って、久しぶりにタンデム自転車を借りて、人のいない道を走ってみたくなる。

「タンデム自転車」と「電子フラッシャー」と「タンデム飛行機」