2010-11-13[n年前へ]
■とても面白い「トランプ・マジック」パズル(回答例付き)
少し前、こんなパズルに挑戦しました。そのパズルの内容は、およそこんな具合です。
観客の前にマジシャンと助手がいる。マジシャンが(ジョーカーを抜いた)トータル52枚のトランプを観客に渡し、観客はその中から5枚を選んで助手に渡す。助手はその5枚の中身を手に取って、その5枚から好きな1枚を選ぶ。そして、残りの4枚のカードを順番にマジシャンに見せる。
マジシャンと助手は一体どのようなルール(カードの向きを細工するとか、出し方に細工するとか、そういう類いの仕掛けは一切しないものとする)を決めておけば、マジシャンは「助手が選んだ一枚のカード」を必ず当てることができるだろうか。
この問題が面白いのは、答えが複雑なものでもなく、小難しい数学的知識が必要とされるものでもない・・・つまり、考えさえすれば、誰でも楽しむこと・解くことができる、というところです。
「答えとなるルール」は何通りもありますが、どの答えの場合でも、「あともう一歩(1bit)」をどんなルールで渡りきるか(その1bitをどう表現・限定するか)、という辺りがパズルとしてのクライマックスであるように思います。そして、たぶん、その山場は「こうすれば越えることができるだろう」とわかる(比較的最後の答えがカチリと上手くはまる)・・・けれど、結構悩むのが実に面白いパズルです。回答例のいくつかをここに書き留めておきますので(不十分な説明ですが、この問題に挑戦した後に読めば、容易に中身は理解することができると思います)、答えを思いついたら、似たような答えか・それとも全然違うアプローチをしたか、など確かめてみると面白いと思います。
・・・ところで、「答えとなるルール」は何通りもある、と書きましたが、本当のところ、そこにある「ルール 」はひとつだけであるのかもしれません。ただ、その「本来はひとつの姿のルール」を異なる表現の仕方をしているがために、何通りものルールがあるように見えるだけのような気もします。
このトランプ・マジック・パズル、どんな答え(群)が思いつくでしょうか?そして、それらの統一的に表現するとしたら・・・それは一体どんなものになるでしょうか。