hirax.net::inside out::2011年05月10日

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2011-05-10[n年前へ]

十数年の「日記」の「ラクガキ」 

 日本のインターネットにおいて、ある時期の日記サイトを支えた「さるさる日記」が終了する、というアナウンスを読みました。「日記猿人」や「ReadMe!」が終わったのは、一体何年前だったろうか…?と感慨深く思い出します。

 このサイトも、エディタで生HTMLを書き、HNS(ハイパー日記システム)で」日記を書き、それらをSQLのテーブルにインポートし、右往左往していつつ12年くらい経ちました。

 二十世紀が終わる頃からの、5月10日を眺めてみれば、色んなラクガキが残っているようです。…今日は、そんな十数年間のラクガキを少しばかり書き写してみました。

 私が文系男性だったなら、「ワケのわからない理系世界」を楽しそうに語る(科学に詳しい)女性との「科学館デート」はとても楽しそうに思えます。「ワケがわからないけれど、何だか不思議で楽しそうだなぁ」と相手を眺めることがなんだか楽しそうで、幸せに思えます。…もちろん、「科学に詳しい女性」からすれば「ただコクコク頷くだけの聞き手」はツマラナイ(夫としてはともかく)かもしれないですけれど…。

科学館でデート
 皆様は、日記に書けないことが一体いくつありますか。【虚空に向かっておれカネゴン】

日記には書けないけれども
 本当の力は、結構地道な努力によって作られる。( 山口英)

新たな道を歩き始める人へ」
 オープンソースマガジンのハッカー養成塾を買った。川合史朗さんが書かれた「パワーハッカーへの道」を読んで、「そうか!(私の勝手なイメージにおける)ポール・グレアムの口調は川合史朗さんの口調だったのか!」と今更ながらに気づきました。
 私の中のレイモンド・カーバーは、村上春樹と同じ文体なのですが(この場合は順序が逆でしょうか?)、ポール・グレアムもそれと似たパターンであることに、ようやく気づきました。

グレアム口調」と「リリースする」
 悩みは可能性だ。若い人は悩む。でも、「自分はこれからだ」と思っているおとなは、もっと悩む。「自分はこれからがおもしろい」と想っている、すべての人に本書を捧げる。(山田ズーニー )

「足を進めるには悩む。けれど、そうすることができる力があなたにはある」と力をこめて伝えるこの本は、時折読み直してみるのにとてもいい。

可能性は悩みで、悩みは可能性だ。
 Delphi(Object Pascal)を久しぶり(10年振りくらい)に触りました。何だか、時の流れを感じます。その時間が(自分自身にとって)長いのか一瞬に過ぎないのかは、まだよくわかりません。

 参考までに書けば、Delphiという名前は、(今はDelphiと名付けれたプロダクトが)そもそもデータベースソフト Oracleと接続するために作られたことによります。つまり、ギリシャのアポロン神殿で得られる神託(Oracle)=「デルファイ"Delphi"の神託」に由来しています。そんな、個人を離れた悠久の人類の歴史から見れば、10年はまさに刹那なのだろう、と思います。

 蛇足をさらに書けば、「刹那」は現在では10のマイナス18乗(100京分の1)を示す言葉です。

山本式Virtual Sound System ソフトウェア(デバッグ版)を作る