2012-07-29[n年前へ]
■「視線追跡機能付きメガネ」を作り始めました。
「(逐次)眺めてる世界」と「(その世界を眺める)視線」を検出し、その視線を手助けする「電脳メガネ」を作りたくなりました。それでは、一体どんな「電脳メガネ」を作りたいのか、ということはゆっくり書いていくことにして、まずは今日作った「メガネ(の一部)」を貼り付けてみることにしました。
今日作ったのは、「マイ・メガネ」の「視線入力部」です。自分が眺める風景を認識しつつ、その風景の中のどんな場所を眺めるかを検出することもできる、「視線入力装置付きメガネ(眺めている世界をリアルタイム・キャプチャ&録画する装置付き)」です。「自分が眺める風景を認識しつつ」とか「(逐次)眺めてる世界」といったことをわざわざ書いているのは、実に単純な理由です。つまり、(視線計測時には)頭を動かしちゃだめですよ・眺める景色に対して顔を動かしてはいけませんよ、という計測装置が多いからです。…そんな制約条件は不自然だ・あり得ない…と思うわけです。
というわけで、頭部の向き・眺める景色を逐次記録しつつ、それと同時に、その景色の中のどの部分を眺めているかを計測する「視線追跡機能付きメガネ」を作ってみました。右の写真は、快く協力して頂いたモデルのリラクマさんと、開発&製造途中の「電脳DIYメガネ」です。
激しく頭を振りつつ、ロケンロールなヘビーメタルで頭を前後左右に揺らした時に、「瞳追跡用カメラで撮影した「瞳(視線)」映像」が下に貼り付けた動画です。スポーツ時にかけるようなサングラスに「瞳追跡カメラ」(と、外界検知用カメラ)が取り付けることえ、頭部の方向が素早く変化するような場合でも、(頭部の向きによらず)視線の方向を上手く検出することができています。
…あとはメガネフレームの中央に取り付けられたビデオ・カメラから外界に対する頭部の向き・視界映像、そして注視点(視線)に対する相対(方向)情報を利用しつつ、他センサなどから得た情報を活用し、さらに外部アクチュエータへの制御を行えば、単なる「視線追跡機能付きメガネ」に留まらない「もっと便利な(生活必需品)メガネ」を作り出すこともできそうです。