hirax.net::inside out::2013年01月20日

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2013-01-20[n年前へ]

鉄道ミステリー「横浜線を止めた撮り鉄さんのナゾ!?」 

 神奈川県を流れる鶴見川沿いを、河口側・鶴見川から自転車で上流へと走っていると、横浜線の車両「何もない」ところでずっと停まっている。場所は、日産スタジアムを過ぎ、鶴見川沿いから鴨居駅に近づいていくあたりだ。

 車両が止まっている理由は、「撮り鉄」な方が線路敷地内に侵入していたため、緊急停車・確認作業をしているのだという。となれば、当然のことながら、こんな疑問が湧いてくる。

「なぜ、この場所なのだろう?」
「ここでなければならなくて、敷地内に入ろうとする理由が、必ず存在しているに違いない」
「…それは何だろう?」
 ものごとには、多くの場合、理由がある。その理由を知りたくなる。

 Google Earthで現場を眺めると、新横浜駅・小机駅を過ぎ鴨居駅に向かうこの辺りから、横浜線は直線コースになる。撮り鉄さんが侵入したのは、この直線コースが始まる地点だ。ということは、この直線を延ばした先に何かがあるに違いない。そこで、Google Earthでエリアを大きく広げて眺めてみる。…すると、確かに理由があった。撮り鉄さんを原点として、横浜線の直線コースの延長上には、ピタリと富士山山頂が位置していた。

 彼は、富士山をバックに、富士山の方から真っ直ぐ走る線路上を、華麗に走り来る横浜線車両を撮りたかったのだ。そして、そんな景色を見ることができる視点位置は敷地内にしか存在しなかった…ということなのだろう。

 右の写真は、敷地外から撮影した「富士山をバックに走る横浜線」だ。雪をまとった富士山を背負いながら走る鉄道車両は、確かに素晴らしく美しい。

 こんな写真を、今日の撮り鉄さんは撮りたかったのだろうか。