hirax.net::inside out::2013年02月09日

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2013-02-09[n年前へ]

「エアロ」が売りな自転車は"空気抵抗(圧力)分布例"をカタログに載せて欲しい!? 

 「軽~い自転車が欲しい」と思ったりする時、「おいおい、自分の体重(脂肪)を減らす方が効率いいだろ?」という声が聞こえます。そしてまた、「一切ムダの無いエアロ形状」なんて謳った宣伝文句に目を奪われた時には、「自転車はエアロでも、そこにまたがってる”ボディ”がエアロじゃないから!」というツッコミが聞こえてきます。

 数値計算フレームワークのOpenFOAMのチュートリアル、走るオートバイの空気抵抗を求めるサンプルを動かし、バイクの各部分が受けてる空気抵抗(圧力)を眺めてみると、空気にぶつかっていく先端部分に(空気抵抗は)ほぼ集中しているよなぁ…と感じさせられます。たとえば、上の画像はバイクや乗員が受ける圧力を色で示し、さらに空気が流れる流線を重ねたものですが、空気を切り裂く先端部分に圧力がほぼ集中していることがわかります。

 「エアロ形状」を売りにする自転車などは、こんな"空気抵抗(圧力)分布例"をカタログに載せるといいのではないかと思います。そんなデータを眺めれば、自転車・乗員含めた上での「この風に・こんな程度(量)、空気抵抗が低減できているんですよ(こんな体型・姿勢の人ならね)」といったメリットがわかりやすくなるような気がします。あるいは、メリットがあまりなさそうであれば、買ってから後悔することも少なくなるように思います。

「エアロ」が売りな自転車は