2013-08-22[n年前へ]
■世界各地域の「指を使った数え方」
世界各地域で、「指を使った数え方」がどのように異なるかという"Counting with the Fingers"が面白かったので、この文献に出てくる「1〜3までの指を使った数え方」を世界地図上に並べてみたのが、下の図です。古代ローマでの数え方や今現在の日本の数え方…自分の指を使って考えたりする時の仕草にも、「いつの間にか身についた違い」があるんだな、と面白く感じます。
ちなみに、一番「面白い」と感じた瞬間は、こんなジェスチャーの違いの話を台湾出身の方に話していた時、その彼女が「自分の中で数を数えるならこのやり方だけど、他の人に見せるときにはこのやり方を使う」と言った言葉でした。「自分の中での数え方」と「他の人と一緒に数えるときの数え方」…それらが違うという気遣いの話が、とても面白かったのです。
「自分(もしくは他人と一緒に)数える」「他人に見せる」という分け方はあっても、「自分で数える」時のやり方と「他の人と一緒に数える」時のやり方が違う…ということを考えたことがなくて、けれどそれを当たり前のように意識している人がいるということを、一番興味深く感じました。