2015-02-07[n年前へ]
■ギネスビールの泡特徴は、二酸化炭素でなく窒素封入だからこそ(あと粘度の高さ)という話
普通の高圧下でビールに二酸化炭素を溶け込ませるけれど、ギネスビールは窒素を封入する。で、二酸化炭素を溶はビールにたくさん溶け込むけれど、窒素はあんまり溶け込まない。
その結果、二酸化炭素の泡が生まれる普通のビールでは、泡が上昇するに従いビール中に多量に含まれている二酸化炭素が(ビールから)泡中に溶け出して、泡粒径は大きく・泡上昇速度は速くなる。
その一方、窒素が溶け込んだギネスビールでは、泡は上昇中にさほど大きくなることもなく、上昇速度もほぼ一定になる。ビール自体の粘度も高いため、この傾向はさらに顕著になる。
そんなこんなのことを(ビール大好きな)知人がOpenFOAMで計算したシミュレーション結果が、下の動画です。左下が普通のドラフトビールで(違ったかも)、右下がギネスビール(泡がグラスの周辺部で下降するギネスカスケードが生じている)。