2004-05-24[n年前へ]
■ナニ屋さんですか?
「ナニ屋さんですか?」と聞かれたので、こちらでテキトーに答えてみます。勤務先では「物理プロセス屋」と呼ばれる「何でも屋」です。「物理」とか言う割に、ハードもソフトも電気も実に中途半端に関わりつつ、実は化成材料部門で身を粉にして働いています。結局のところ、ほとんど「何もできない屋」です。典型的なデクノボーです。
それにしても、「物理屋じゃなくて、物理プロセス屋って何よ」って聞きたくなりますよね?「プロセス=過程屋って何よ?」って聞きたくなりますよね。答えになっていなくて、申し訳ありませんが、「結果がムダでも、その過程はムダじゃないー」なんて呟いてみたりするのは、そんな職種名に寄るところもあったりするのかもしれません。
■若気の至り+過去の過ち
「ナニ屋さんですか?」を書いていてふと思い出したのが、ずっと昔の配属面接。
配属面接なのだから当然のごとく私はまだ若かった。そんな若かった私は思わず「バブルジェットって原理的に高画質出力は無理そうですよね。熱利用ってなんだか今ひとつダメダメですよね」とインクジェット部門のお偉いさんに言ってしまった。それから何年かした後に、エプソンがPM700を出したことをキッカケに(ただ熱を使ってないので、そういう意味では今でも同じ意見を私は持ち続けているのだが)、高画質インクジェットの時代が訪れた。今では、高画質と言えばインクジェットだ。とんだ大誤算+若気の至りである。
そして同じ頃、違う部門のやはりお偉いさんに「NEXT OSって終わってますよね。あんなとこのしかもハード部門を買う会社の気がしれないですよねー」とやはり若かった私は言ってしまった。すると、そのお偉いさんは「何言ってんだ、NEXTはこれからのOSだー」と言い放った。その時、私は「落ち目のNextをこれからのOSだなんて、こらアカン。この会社は絶対アカン」と思ったのだった。が、最近ふと気づいてみればNEXTはMacOSXとして見事にこれからのOSに変身している。これまた、とんだ大誤算+若気の至りだった。思い出すたび、自分を恥じるハズカシイ思い出話である。
そしてやはり同じ頃…、と言い出すときりがない。考えてみれば、そんな予想外のことがたくさん起こる。世の中には、良くも悪くも予想外のことばかり起こる。私のツマラナイ予想はたいていの場合、幸か不幸か外れ続けている。それが良いのか悪いのか判らないけれど、世の中は「若気の至り」と「とんだ過ち」ばっかりだ。