2008-01-07[n年前へ]
■「加速度センサ」でカメラ制御を切り替えたい!?
「ケータイで体験できるローレンツ収縮モドキ」は方向性がある。真っ直ぐな棒を動かしてみると、その異方性がよくわかる。ある方向Aでは「棒の太さが変わるだけ」だが、それと90度直交する方向Bでは「棒はグニャグニャ曲がって」見える。
ケータイで実際の景色を撮影するシチュエーションを考えたとき、たいていの物体は縦に長い。そして、それらの物体は左右にしか動かないのが普通だ。歩く人や走る車も、カメラを左右にパンする時の背景のビルや木々も、ほとんどのものが縦に長く左右にしか動かない。ということは、それらの物体に対して、「カメラの向き=ある方向A」になるようにケータイなどのチープなカメラを作ってやれば、「物体がグニャグニャ曲がって」見えることはなくなり、単に「太さが変わるだけ」にすることができる。
しかし、ケータイやデジカメの向きを本来の向きとは違う向きに構えられた場合には、どうすればいいだろうか? …そうだ、今のケータイやデジカメには加速度センサが搭載されていて、ケータイやカメラの向きを検知する製品も多い。だとしたら、その鉛直に対するカメラの方向に応じて、駆動・読み出しの制御を切り替えてやれば、どんな場合でも左右に動く縦長の物体や人に対してGood!な「ある方向A」にすることができそうだ。特許風に言うのなら、「加速度センサを具備した撮像機器の固体撮像素子の駆動方法及び撮像装置」という感じだろうか。
おや?もしかしたら「太さが変わって見える」と「グニャグニャ曲がって見える」では、「グニャグニャ曲がって見える」の方が好ましいと思う人もいるのかもしれない…?
■カシオの最大毎秒1200コマ動画を撮影可能なデジカメ
カシオが最大1200fpsの高速度撮影デジタルカメラを3月に発売。336×96ピクセル/1,200fps、432×192ピクセル/600fps、512×384ピクセル/300fpsでのハイスピード動画撮影機能を備えるこのカメラのサンプル動画を見ると、これは凄い。まるで、ちょっと前の計測用「高速度カメラ」だ。破裂する水風船や飛び出すクラッカーやシャンパンの栓抜き…見てるだけでも素晴らしく気持ちいい。