hirax.net::inside out::2009年05月25日

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2009-05-25[n年前へ]

「錯視」と「Sサイズ女性」と「衣服の科学」 

 アイデアを落書きしたバインダを久しぶりに眺めてみると、昔作った「錯視を利用した”バストが飛び出すイリュージョンブラ”」の型紙が出てきた。TV局の依頼でブラジャーの型紙を作った時、せっかく自分で設計したブラジャーなので本当は欲しかったのだけれども、「そのブラ持って帰ってもいいですか」という一言が言えなかった。実に残念に思うとともに、その内気な性格を直したいと心から悔んだのだった。

 「錯視を利用したブラジャー」だと、何だか口にしづらいようにも思うが、そんな錯視を利用した女性用衣服を研究している人たちは多い。たとえば、そんな研究報告の例を挙げてみると、「錯視柄を応用したSサイズ女性衣服の開発」というようなものがある。「錯視」という科学、低い身長に悩む「(日本人女性には比較的多い)Sサイズ女性」のための衣服を作りたい、という掛け値なしに「素敵な研究」である。

 こういう研究論文を読んでいると、とても面白く楽しい。

 アパレルメーカーは、ボリュームズーンのMサイズあるいは9号サイズに合わせてデザインや素材や、S,M,Lと同じ織り柄の素材あるいは柄が同じ大きさのプリント生地を利用してサイズ展開をしている。そのため、「身長が低い」「身体が薄い」などSサイズの女性がプリント柄の衣服を着るとアンバランスになってしまう。
 そこで、Sサイズ女性が衣生活に苦慮していることを解消するため、目の錯覚を利用してSサイズ女性特有の体系をカバーする錯視柄を応用した衣服の開発を行った。

「錯視柄を応用したSサイズ女性衣服の開発」

錯視柄を応用したSサイズ女性衣服の開発