2010-12-19[n年前へ]
■微速度動画で眺める「青空と雲群」
「iPhoneで微速度動画を撮影するアプリケーションを作ってみた」ので、空に浮かぶ雲や、雲の切れ間から太陽の光に照らされる街並みを2時間ばかり撮影してみました。小高い場所に、空を見上げるようにiPhoneを固定して、景色が変わって行くさまを撮影してみたのです。カメラの横で空を眺めていても、雲はただ空に張り付いているようにしか見えなかったのに、カメラロールに保存された動画を眺めてみると、頭の上にある雲と青空が駆け足で動いて行くようすが、その理屈をたとえわかっていたとしても、魅力的で不思議に感じられます。
こんなにも速い速度で雲や空、つまり、「天気」は動いていたのです。機械の目で見て初めて、そんなことを実感することができるのです。
日本の空は偏西風に支配されています。西の空から東の空におよそ時速40km程度の風が吹き、雲もそして天気も、空に浮かぶものたちは、その速度で移ろって行くのです。そう、今日眺めた雲も「西から東へ」と動いていました。下に張り付けた映像には、時速40kmくらいで街の上を走り抜けて行く雲と風が写し出されています。時速40kmというのはこんなにも速く、けれど、そんな「私たちの上を駆け抜けて行く空の速さ」を私たちは見ることができない・意識できない、ということを気づかされるのです。
「虹のトンネル」を時速40kmで追いかける。
自分の目で眺めることはできないけれど、「地球は回ってる」そんな景色を、機械や頭を通してようやく私たちは簡単に見ることができるのです。