2010-12-26[n年前へ]
■「未来や道具」は「自分で作る」
「自分が欲しいと思えるデジタルカメラ」を作りたくてコードを書いています。自分が欲しいデジタルカメラというものを言い換えるなら、「(自分が持ち歩く道具を)自分ならこう作りたい」と思うようなものです。
たとえば、最近のケータイやデジカメは、CMOS方式のものが多いように思います。静止画像を撮影するにはCMOS方式はメリットが多いですが、こと動画を撮影するとなると(多くのCMOS方式のカメラでは)「動きの速いものを撮影すると、グニョグニョ曲がってしまう」というデメリットが生じます(もちろん”それとは異なる”メリット、も多いわけですが)。たとえば、下の動画のような撮像素子がCCDのビデオカメラとCMOSのビデオカメラで撮影した動画を眺めてみれば、そんな違いがわかると思います。
自分で使う道具なら、そんなデメリットを適当に自分で直したくなります。たとえば、カメラが動いてしまうことで撮影対象がグニョグニョ曲がってしまうなら、カメラの動きを加速度センサや撮影画像から推測することで、適切な画像補正を行いたくなります(CMOSの読み出し順がわかっているのですから、比較的簡単に補正をすることができるでしょう)。あるいは、撮影動画の動き(オプティカルフロー)から、撮影対象が動いている確率が高いと判断されるなら、その推定された対象物の動き方をもとに「グニョグニョ現象」を直したくなります。
誰かが未来をつくってくれると思ったら、そうだよな、と思います。「未来」なんて大層なもののことはよくわかりませんが、少なくとも「自分が使う道具のひとつくらい」は自分で作ってみたいな、と思います。
大間違いです。