hirax.net::inside out::2012年08月10日

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2012-08-10[n年前へ]

虹色から金色まで…七変化する忍者シャボン玉!? 

 100円ショップのセリアで、「色が変わる 超連続 忍者シャボン玉」というものを買いました。パッケージには、(シャボン玉を吹くと)「虹色→青色→赤色→金色」に次々と色が変わっていくと書いてあります。

 部屋に戻り、喜び勇んで袋を開けてみると、見た感じはいたって普通のシャボン玉です。シャボン液がほんの少し(平均的なシャボン液と比べると)粘度が高いかな…と思わなくもないですが、特に何も変わったところは見受けられません。

 そして、シャボン玉を吹いてみると…やっぱり普通のシャボン液です。普通のシャボン玉が、シャボン玉を吹くに連れてシャボン膜の厚みが変化し・色合いが変わって見えるのと同じように、この「色が変わる 超連続 忍者シャボン玉」も色を変えていきます。…つまりは、忍者の七変化は…意外に普通のものだったのです。

 シャボン玉を吹いて、目の前に量産されていくシャボン玉の色を観察してみると、「7色→青色→黄色→透明」というように変わっていくように見えます。つまりは、最初はシャボン玉の膜厚に場所ムラがあって、場所毎に(シャボン膜の厚みに応じた)光の干渉による色づきがバラバラで7色に見え、そして、(吹き筒の先のシャボン液が減るにつれ)シャボン膜の膜厚が1ミクロンを下回っていき、たとえば青色が光干渉で消えるような膜厚になり「黄色」に見え、最後には可視光の1/2波長以下の膜厚になって透明に見える、という感じに見えます。

 「色が変わる忍者シャボン玉」…いたって普通のシャボン玉でした。しかし、この「色が変わる忍者シャボン玉」を買ったおかげで、シャボン玉の色変化を眺めつつ・どんな厚みのシャボン玉が・どんな風にできあがっているのだろう?と考えながら、「シャボン液の色」をいつもよりずっと真剣に眺め・楽しむことができました。

虹色から金色まで…七変化する忍者シャボン玉!?