2012-12-31[n年前へ]
■デジカメ内部でレイトレーシング計算をさせてみる!?
「デジカメにレイトレーシングをさせてみませんか?」という声が聞こえたので、コンパクトデジカメ用ロシア製ファームウェアCHDKにレイトレーシング(光路追跡計算)のコード(aobench)を挿入した上で、デジカメの上でコンピュータグラフィックス(CG)コードを動かしてみました。
計算(レンダリング)を行った画像サイズは64x64ピクセルで、レンダリングした結果をデジカメの液晶画面(左上部分)に表示してみたところが右の写真です。
レンダリング計算実行部中の浮動小数点処理を雑に端折ってみたり・液晶画面への表示処理(減色処理)で大幅に手抜きをしてみたり…というわけで品質は良くありませんが、下の画像のようにコンパクトデジカメ内部でのレンダリングルーチンはそこそこまともに動いているようです(左:コンパクトデジカメ内部でレイトレーシングさせた結果、右:PCでJavascript+HTML5でレンダリングした結果)。
現実にある光をレンズで集めたり・整えたりして像を浮かび上がらせているカメラも、将来、実際にある光だけでなく計算上の光を作り出し、何かを浮かび上がらせたりしているのかもしれませんね。