2000-12-31[n年前へ]
■五山送り火
違う時期にやるのは史上初めてとのこと。スゴイ人混みだぁ。今回が特別かと思ったが、実は夏も結構こんな感じだと聞いてビックリだ。京都にいた頃は大学の屋上でいつも見ていたから、そんなに人で一杯になるとはしらなかった。(リンク)(リンク)
■京都の不思議
いつも底を流れている中華的イケずの感覚と、(少なくとも表面上は)大きく変革を続けようとする感覚の融合しているところが京都の不思議なところだ。例えば、京都は古い保守的な街かというとそうではなくて、かつて京都府・市共に革新の長い時代があった。実に面白い。
■三つの火祭り
京都市役所前で鞍馬から火を運んでの鞍馬の火祭り、岩座の火祭り、広河原の松上げの再現。う〜ん、まるで「ウルトラ兄弟が集合する回」のようだ。五山送り火も含めて、京都のオールスター大集合だ。
2001-12-31[n年前へ]
2002-12-31[n年前へ]
2003-12-31[n年前へ]
■「一日」「新年」が始まる瞬間
『「ヨチヨチ歩き」は1秒遅く、「つま先立ち」で0.05秒早く』です。忙しい師走も日暮れと共に終わり、明日の夜明けで新年を迎えることになります。初日の出を迎える前に、一日の始まりを自由自在に変えるテクニックを知っておけば、結構楽しいかもしれません。
あるいは、忙しい毎日を過ごしていて、いつも時間に追われているようであれば、やっぱりそんなテクニックを覚えておけばきっと損はないと思います。 …特に得することもないかもしれませんが。
■To be continued.
これが、2003年に私が眺めた「今日見た景色」 今日見た景色を見ながら、前に書いものをただコピー。
『昨年の二月頃から、ほとんど毎日、その日眺めた景色を写真を撮ってきました。といっても、ポケットに入れたデジカメでとりあえず目の前のものをファインダーの中に入れて、シャッターを押してきただけです。ただ、ボーっと「今日」眺めた目の前の景色をデジカメで撮り続けてみたわけです。そんな写真の一部を並べてみたのが、このコンタクトプリントです。
だから、この写真はどれもみんな「今日見た景色」です。
どれも「今日見た景色」ではあるのですけど、今眺めてみるとどれも「昨日見た景色」になってしまいました。昨日の"News"が「新しいこと」でなくなってしまっているのと同じです。いつも、「今日」という日を過ごしているはずなのに、その日見た景色が「今日見た景色」でなくなっていくのは少し不思議なことです。とはえ、「昨日見た景色」が「今日見た景色」と違うわけではないし、景色を眺めている私もやっぱり同じ私です。
だから、やっぱりどれも「今日見た景色」だと思うのです。
さて、来年もまた「今日見た景色」に向けて私はシャッターを押し続けると思います。そのファインダーの中に見るだろう「明日見る景色」も、やっぱりその日その日の「今日見た景色」です。
来年の明日見る「今日見た景色」はどんな景色なのでしょうか?ずっと夢見てきたような景色が、そこには見えるのでしょうか。それとも、想像したこともないような景色を私は眺めているのでしょうか』
2004-12-31[n年前へ]
■Now Printing 2004.
LIMG http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409187701X/hiraxnet-22 n /diary_image/20041231143928s.jpg Title 「ぼくんち」LIMG http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4120004465/hiraxnet-22 n /diary_image/20041231144641s.jpg 「新 物理の散歩道」LIMG http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4812401275/hiraxnet-22 n /diary_image/20041231144917s.jpg 「自虐の詩(下)」
■インタラクティブ幾何ソフト「シンデレラ」
インタラクティブに幾何学を楽しむことができるソフトウェア"Cinderella" まずは、各種のデモを眺めてみる。 from wrong, rogue and log
■New Years Eve 2004 - EarthCam
"Edinburgh, Las Vegas, London, Memphis, Moscow, New Orleans, Seattle, and Washington, D.C."に設置されたライブ・ビデオカムを見ながら世界の大晦日を眺めてみる。
そして、 Live on Earth- Night and day -を眺めて(欠損しているデータもあるけれど)、地球が自転し、太陽が東の世界から西の世界を照らしていくようすを眺めてみるのも良いかもしれない。2004年の世界が2005年の世界に書き換えられていくようすを、PCの画面の中に眺めてみるものちょっといいかもしれない。そんな「地球の夜と昼」を肉眼で実際に眺めることは難しいでしょうから…。裏と表の「夜と昼」の世界を同時に眺めることは、なかなか難しいことでしょうから。
さて、今日は大晦日なので、今日の「夜」は2004年です。そして、次の「昼」は2005年です。これから迎える2005年の「夜も昼も」が幸せなものとなることを、願うことにしましょうか。
2005-12-31[n年前へ]
■今年書いた「12のこと」
今年一年12ヶ月、その中で書いたものを眺め直して、その中から「12のこと」を拾い直してみました。
1.『「四捨五入と五捨五入」』
2.『続「変わらないということは、変わるということ」』
3.『「マクルーハンから鴻上尚史」再び』
何かのための「スペース」を作ること、何かを指した「名前」をつけること、というのは似ています。もちろん、そういった要求があるから、でしょうけれど。
4.『紙と仕事や伝言の量』
5.『「狭い世界(せかい)」と「世間(せけん)が狭い」』
6.『自分の力と自分の個性』
7.『「過去」の長さと同じだけ先の「未来」が見える』
8.『「ルートを外して、色んなものを眺めてみたい」』
9.『「井の中の蛙(かわず)、大海を知らず」、続「井の中の蛙(かわず)」』
10.『「長い文章を書くということ」』
11.『「想像力」と「創造力」』
12.『「WEBコンテンツの変化」と「悪は滅びる」』
■今年作った「12のもの」
今年一年12ヶ月、その間に作ったものの中から「12のもの」を選び、下に並べてみました。
1.『坂村健 + 竹村健一 = 坂村健一』
こうした努力の結果が、"坂村健"のイメージ検索結果 第一位に繋がりました。
2.『キース・ヘリング描く「崩れ落ちる男"orz"」』
3.『(16才の頃)「知っておきたかったこと」』
『16才の頃、同じ高校一年生として 同じ高校 へ通っていた、 つまりは同窓生の Shiroさんなどを見ると、「自分は二十年の間に何もできなかったなぁ」とつくづく思う』という言葉は本当に心からそう思うのです。それは、その年月を経たからこそ、強くそう思うのです。
4.『【おれカネゴン文体】Wikiページ』
そういえば、〜【おれカネゴン】文体誕生とロック音楽史と福音書〜の項を書いたのも私自身でした。
5.『スライド・デザインにおける「上手と下手」』
「上手と下手」は「かみてとしもて」と「じょうずとへた」をかけてあります。
6.『「ピーターの法則」のまとめ資料』
7.『「科学のブラ」が株式会社トリソプから新発売』
こんなエトセトラが、日本テレビの「生着替え」に繋がったわけですね。
8.『「未来の立体ディスプレイ」を作る』
これ、実際に眺めてみても結構面白いです。
9.『「心の中が見える装置」』
くだらないものですけれど、こういう「装置」って素晴らしいんじゃないのかな、と思うのです。
10.『「坂村健」が選挙に出馬!?』
こちらは、"坂村健"のイメージ検索結果 第二位です。
11.『ホルモンバランスで移り変わる女性の平均顔のフラッシュ 』
生理周期で変化する女性の「平均顔」をFlashにしてみました。
12.『「ウォームビズ・カリキュレータ」』
スラッシュドットへ行って、それが記事になってたりすると一瞬びっくりします。
■沼津
たまに、「 - 今日見た景色 - の写真を自分のサイトで使いたいのですが…?」というメールを頂きます。単に画像素材集として再配布するというのでもなければ、いくらでも自由に料理して使って下さって結構です。むしろ、使って頂ければ嬉しいくらいです。
■「胸のドキドキ」がわかるブラジャー
Tech総研ブログ、平林 純@「hirax.net」の科学と技術と男と女に「胸のドキドキ」がわかるブラジャー を書きました。大晦日に、何でこんなことを書いているんでしょうね…。
やはり、デート中のカップルに着用してみてもらいたくなります。隣り合って食事をしたり、二人手をつないでいたり、キスをしたり…
2007-12-31[n年前へ]
■サントリーDAKARAを近づけるとクルクル回るブタさん人形のヒミツ
少し前、サントリーのスポーツ飲料DAKARAのオマケにブタさん人形が付いていた。ピグリンという名前が付いているらしいそのブタさん人形には、小さなDAKARAボトルも付属していて、ブタさん人形にDAKARAボトルを近づけるとブタさんがグルグル回りだすのだった。これが、本当に驚くほど早く回転し続けて、実に楽しくなるのである。
クルクル回って気持ち良くなるのはさておき、その動作の仕組みが気になってしまうのが人情でもある。ブタさん人形とボトルには磁石が入っていることはすぐにわかるのだけれども、単に磁石が(何の工夫もなく)入っているだけでは、DAKARAボトルと人形が近づいたり遠ざかったりすることはあっても、素直にクルクルと回るとは思えない。
かといって、人形やボトルを分解したら、その仕掛けも簡単にわかりそうだが、分解するにはブタさん人形はあまりに可愛いすぎる…。そこで、ブタさん人形に手元にあった磁石を近づけたり、そのときの反応を観察したりしているうちに、その仕掛けが大体わかってきた。おそらく、「ボトルの中には傾けられた磁石が入っていて」「ぶたさん人形の底面が球面状になっている」という2点の工夫により、DAKARAボトルを近づけるとピグリンがクルクル回りだす、のである。
ブタさん人形とDAKARAボトルを向きを逆にしてくっつけてみると、DAKARAボトルの向きによってくっつき方が異なるのがわかる。そうなる理由は、DAKARAボトルの中の磁石が傾いて配置されている、と考えるのが一番素直である。たとえば、ブタさん人形の中にはN極を下に向け、S極を上に向けた磁石が水平に取り付けてあり、DAKARAボトルの中には、N極を下(から少しずらした方向)に向け、S極を上(から少しずらした方向)に向けた磁石が取り付けてあるというわけだ。DAKARAボトルの中の磁石を、水平面に対し角度を持たせて固定しておくのである。
すると、上に書いた図のように、DAKARAボトルを近づけると、互いの磁石の反発力でブタさん人形は(ブタさん人形の向きによらず)鉛直面に対して(DAKARAボトルに対して)特定方向に傾くことになる。そして、その傾いた状態で(これまた磁石の反発力で)DAKARAボトルから遠ざかろうとする。すると、その結果、ぶたさん人形の底面が球面状になっているので、傾いたコマのようにクルクル回りながらDAKARAボトルから離れていく、という動きをするわけである。
「するわけである」と書いたが、もちろん人形の中身を調べたわけではないので、実際のところどうなのかはわからない。とはいえ、やはりブタさん人形は妙に可愛いので、分解する気にはなれない。というわけで、仕組みを納得できる考えが生まれたところで終わりにしておこう。
■続 読みづらいSPA!のヒミツは「アナログ工程」か「老眼」か?
先日の『読みづらいSPA!のヒミツは「アナログ工程」か「老眼」か?』にSPA!の記事が読みにくいのは、製版工程でなくて刷版工程のせいではないか、具体的には、SPA!の表紙と中折以外の部分が、オフセット印刷でなくグラビア印刷になっているせいだろう、と教えて頂きました(印刷屋は「広義の製版」を論理工程と物理工程に分け、論理工程を「製版」として、物理工程を「刷版」と区別するそうです)。グラビア印刷はほとんどの場合ヘリオクリショグラフなどの機械彫刻により刷版されるので、350DPI程度でしかドットを生成できず前回のような文字出力になる、ということでした。
「オフセット印刷はCTP(レーザでダイレクト刷版)が一般的なので画線が綺麗だけれど、色再現を重視する女性ファッション雑誌や用紙を薄くしたいカタログ誌などではグラビアが多く使われる」ということなので、あまり色が綺麗とは思えないSPA!の場合には薄い用紙を使うためにグラビア印刷が使われているのでしょうか?
2008-12-31[n年前へ]
■赤外線で見る「マチスの画集」
「プリンタで偽造したナンバープレート」と「速度取り締まり機の撮影波長」 実験編 Part.1 で書いたように、普通の印刷やプリンターなどで使われる(黒以外の)カラーインクは赤外線を吸収しないものが多い。私たちの目には鮮やかな色を見せるカラーインクでも、赤外線の目から見ると単なる透明のインクでしかなかったりする。通常の四色印刷で使われるインクのカラーインクは、赤外線にとっては全然「カラー」ではないのだ。
美術書の頁をめくりながら、マチスの画を眺めている時に「この頁を、このマチスの画を赤外線で眺めたらどんな風に見えるだろう」と、ふと思った。そこで、可視光をカットし赤外線だけでマチスの画を眺めてみた。すると、やはり、肌色も鮮やかな赤も緑も消えて、色のない黒い部分だけの画になった。
実際のマチスの画を赤外線で眺めてみても、きっと、こんな風には見えないだろう。一体、どんな風に見えるだろうか。自分の目とは違う目で、色んなものを眺めてみたいとよく思う。
絵や本を読むと、そんな思いが少しかなうのがうれしい。
2009-12-31[n年前へ]
■Rubyで単純なカルマンフィルタを書いてみた
An Introduction to the Kalman Filterの一定出力プラント例に対するカルマンフィルタをPythonで実装した Cookbook / KalmanFilteringを参考に、Rubyで単純なカルマンフィルタを適当に書いてみました。
動かし方は、
ruby kalman.rb 100というようにでも起動すると、「出力」→「観測」→「予測」のカルマン・フィルタの動作を99回ほど繰り返す、という具合です。出力結果例は、また後ほど示すころにしますが、開始後およそ5回程度からは、「真の出力値」に近い予測を行うことができています。
(最後に配列を使ってグラフ化などをするわけでもないことと、一回前のデータ以外は不必要だということがわかりにくくなってしまいそうだったので)本来は不要な配列を使いたくありませんでした。ただ、変数が(一見)増えたように見えるのもどうかと思い、Python例と同じように配列を使った実装にしてしまいました。
一応、実際に動作する際に「発生すること」「処理すること」の「手順・ループ」を意識しながら、コメント文を書いてみました(正式な用語とは異なるものも多いかもしれませんが)。
ただし、今回の「一定出力」の例では、「状態方程式」「出力方程式」が登場しないので、そういう拡張をすることを考えた場合には、変数名が適切でないような気がします。そういった辺りのことは、また次の機会に整理し直すことにします。さて、これで、今年を終わりにしたいと思います。
というわけで、下記がRubyソースになります。
# 簡単なカルマンフィルタRuby実装例 def gaussian(n) # 正規分布作成用適当関数 sum = 0.0 ((n*12).to_i).times{ sum += rand() } return sum-(12/2*n) end operationNum=ARGV[0].to_i # Operation Num x=[] # 出力の真の値 z=[] # 測定値 xhat=[] # 事後出力推定値 xhatMinus=[] # 事前出力推定値 p=[] # 事後誤差推定値 pMinus=[] # 事前誤差推定値 kG=[] # カルマンゲイン xVall=55.5 # 出力の真の値 q=1.0 # 出力自身が持つノイズの分散 r=2.0 # 観測における誤差の分散 xhat<<20 # 初期出力推定値 p<<0 # 初期誤差推定値 puts 'k,x,z,xhat,kG' 1.upto(operationNum) do |k| # DoProcess x[k]=xVall+gaussian(q) # 出力値生成 z[k]=x[k]+gaussian(r) # 測定値生成 # Time Updade ("Predict") xhatMinus[k]=xhat[k-1] # 状態予測を進める pMinus[k]=p[k-1]+q # 誤差共分散計算を進める # Measurement Update("Correct") kG[k] = pMinus[k]/( pMinus[k]+r) # カルマンゲイン算出 xhat[k] =xhatMinus[k]+ #測定値を用い事後出力推定値算出 kG[k]*(z[k]-xhatMinus[k]) p[k] = (1-kG[k])*pMinus[k] # 事後誤差算出 # この回のオペレーションでの結果を表示 puts [k,x[k],z[k],xhat[k],kG[k]].join(',') if k>1 end
2010-12-31[n年前へ]
■何かを作る時の「円グラフ」
iPhone用のビデオカメラ・ソフトにソフトフォーカス効果を実装してみました。口径の大きなレンズを使った時のような被写界深度が浅い映像にさせる、という処理を書いてみました。テスト用に撮影した動画のひとつが、下に貼付けたものになります。
「ぼかし処理」くらいなら簡単に実装できるだろうと思いつつコードを書き始めたのですが、意外なほど時間がかかってしまいました。時間がかかったのは、丸め誤差や端部処理をどう扱うかを決めるまでに試行錯誤を繰り返してしまったからです。使った時間を円グラフで描くなら、半分が「作り方の概略を決める作業」で、もう半分が「単純だけれど(作り終わる)先が見えなくなりがちな実装作業」でした。そういえば、昔そんなソフトウェアを実装したときも、速度と不連続性のバランスを帳尻合わせすることに苦労したのですが、そんなことを、コード書きとテスト作業をするまですっかり忘れていたことに気づかされたのです。
何かを作る時、「かかった時間の内訳円グラフ」を作ったなら、一体どんなものになるのだろうか、と考えます。そして、その円グラフを”まぁまぁ”の範囲で予想できるようになりたいものです。・・・それを言い換えれば、自分が作り上げたいと思うこと、それを作るために必要になるだろう作業をすべて”まぁまぁ”の範囲でできるようになりたいと夢みてる・・・のだろうか、と思います。
2011-12-31[n年前へ]
■「アンゴルモアの大王」と「大晦日」
1970年代にランドセルを背負っていたくらいの世代の人は、「世紀末」という言葉が当たり前のように体のどこかに染みこんでいました。 五島勉の「ノストラダムスの大予言」が本屋にずらりと並び、大ベストセラーになったからです。 だから、「1999年の7の月には、恐怖の大王がやってくる」という言葉が、その世代の人の頭のどこかには、信じる信じないはさておき、焼き付けられいてて、恐怖の大王がやってくる(かどうかはさておきも)「世紀末」という言葉を、頭のどこかで意識せざるをえなかったのです。
1990年代のいつ頃だったか、スキー場で同行者が転び、軽い記憶喪失になりました。 記憶喪失になった連れは、オロンオロンと涙を流しつつ、色んなことを尋ねてきます。
「ここはどこ?」日時を確かめるために「今は世紀末か?」と訊くくらい、その世代には「世紀末」という言葉が強く頭の中にインプットされていたのです。
(見ればわかりそうだけど、スキー場…)
「今は冬?」
(どう見ても冬にしか見えないよなぁ…)
「今は世紀末?」
(…19世紀末って答えてみようかなぁ)
そして、終末とか世紀末といった「終わり」をいつか迎える、という意識が体のどこかにありました。 そんな「終わり」をあまりに強く・過剰に意識した人たちは、その一部は、オウム真理教に入り、そして地下鉄でサリンを撒きました。 そこに至るまでの背景には、「ノストラダムスの大予言」などを象徴として形作られた「世紀末」「終末」という言葉があったのです。
気づいてみれば、もう1999年の7の月も過ぎ、20世紀も終わってしまいました。 色んなことが起きつつも、21世紀の毎日が始まってから、今日でちょうど10年経ったことになります。 20歳になったら何かが終わる(何かが始まる)と考えていたはずが、とうにハタチなんて過ぎていたり、 20代最後の日を迎えてブルーになっていたはずが、29歳最後の日も30歳最初の日も全く何の違いもなかったり…と、アラサー・アラフォー多種多様な「終わり」と「始まり」を繰り返す毎日が続いているように思います。 いつも「何かが終わる」ことに焦ったり、それから逃げようとしたり、あるいは、立ち向かおうとしてボコボコになったりしつつ、 「20世紀」「十代」「二十代」「三十代」…そんなものたちの「終わり」と「始まり」が、いつだってずっと続いています。
今日は、世紀末ならぬ年末の12月31日、大晦日。 バトンが「終わり」から「始まり」へと受け渡されていきます。 目の前に始まろうとしている2012年は、一体、どんな毎日なんでしょうね。
おもしろき、こともなき世を、おもしろく。
住みなすものは、 心なりけり
2012-12-31[n年前へ]
■デジカメ内部でレイトレーシング計算をさせてみる!?
「デジカメにレイトレーシングをさせてみませんか?」という声が聞こえたので、コンパクトデジカメ用ロシア製ファームウェアCHDKにレイトレーシング(光路追跡計算)のコード(aobench)を挿入した上で、デジカメの上でコンピュータグラフィックス(CG)コードを動かしてみました。
計算(レンダリング)を行った画像サイズは64x64ピクセルで、レンダリングした結果をデジカメの液晶画面(左上部分)に表示してみたところが右の写真です。
レンダリング計算実行部中の浮動小数点処理を雑に端折ってみたり・液晶画面への表示処理(減色処理)で大幅に手抜きをしてみたり…というわけで品質は良くありませんが、下の画像のようにコンパクトデジカメ内部でのレンダリングルーチンはそこそこまともに動いているようです(左:コンパクトデジカメ内部でレイトレーシングさせた結果、右:PCでJavascript+HTML5でレンダリングした結果)。
現実にある光をレンズで集めたり・整えたりして像を浮かび上がらせているカメラも、将来、実際にある光だけでなく計算上の光を作り出し、何かを浮かび上がらせたりしているのかもしれませんね。
2013-12-31[n年前へ]
■文房具は自分の一部だ! 「カッコいいホワイトボード」を作ってみよう!?
究極の文房具を作ろうと思い立ち、「カッコいいホワイトボード」を作ってみることにしました。ダイソーに行って100円のホワイトボードに100円超強力ネオジム磁石を取り付けて(ここまでは実に安っぽい)、Apple iMac を分解してスタンド部分だけを取り出して、i White Boad(アイ・ホワイト・ボード)を作ってみました。
ディスプレイ部分(しかないけど)はリタッチャブルにスタンドから取り外すことができて、ペン入力ができたり・指で素早く文字や図形を消し去ることができたり、磁力を使ってものをフレキシブルに貼り付けたりすることができます。カット&ペーストは、もちろん超原始的に紙をハサミで切り抜いて、磁石でiWhiteBoadにハリツケ…です。
…こんな道具があると、ふと浮かんだアイデアを書き留めたり・形にしたりすることができるかも?なんて想像したりする、2013年の大晦日です。
2014-12-31[n年前へ]
■2014年を振り返る
大晦日には、この1年を振り返ってみる。今年は、色々トライしようとしたけれど…けれど実際には何もやり遂げることができなかった1年だったような気がする。…ただ、VRプラネタリウム勉強がSPM(走査プローブ顕微鏡)解析に繋がったり、ゴッホ絵画をWebGLで再現するための試行錯誤をしてみたら(その数ヶ月後に)オルセー美術館でその本物を眺めてたり、"Connecting the dots"を感じる1年でもあったかも。…繋がったけど・何もやり遂げることができなかったということを言い換えれば、それはつまり「タイミング(運)に準備が追いつかなかった年」ってことなんだけど。
- iOSでVRプラネタリウム体感プログラミングに熱中した1月
- 春節(旧正月)に台湾に行き(光華商場も休みで超残念…)、人類学者にお話を聴伺いに行く2月
- 雑文書きつつ、宇宙・天体関係者の方々の話を聴くことにハマる3月
- 超会議でニコニコ学会βに出てみたり、SPM(走査プローブ顕微鏡)計測値を一風変わった解析するための研究をしてみたりした4月
- バンコクで空色シミュレーションをしたり、ゴッホ絵画をWebGLで再現しよう…的なことを始めた5月
- (「世界一受けたい授業」実験で)輪ゴムで空に人を飛ばしたり・超巨大なドミノ倒しをするための計算とかをしてみたり…の6月
- 昔ずっと住んでいた沼津近くの海で「ガリレオー真夏の方程式」ロケ地を眺めてみたり…な7月
- 奈良の山奥にレンダリングな日帰り旅行に行ってみたり(奈良観光もした)、偏光デジタルカメラを作って遊んでた8月
- フィラデルフィア美術館で特殊撮影にハマった9月
- OpenFOAM計算作業とOpenFrameworksプログラミングにハマってた10月
- バンコクやチェンマイで全天周撮影をしたり、昔住んでたあたりで10年振りくらいにスキーをしたり(TV撮影ロケだったけどボツネタになった)、Maker Faire Tokyo 2014に出てみたり…な11月
- フェルメールがデルフト眺望を描いた場所に早朝散歩に行ってみたり、パリでマンガや電子グッズショップを探しに行ってみたり、スカートめくりをしたい!という中学生のお手伝い調査をしてみたり、風邪でひたすら寝込んで(続行中)全く何もしなかった…な12月
2015-12-31[n年前へ]
■コンボリューション・ニューラル・ネットワーク(CNN)を使って「要素判別」してみよう!?
コンボリューション・ニューラル・ネットワーク(CNN)を使った画像分類で、「アイドル・アダルトビデオ女優・演技派女優・女芸人」というGoogleキーワード検索で得られた顔画像を教師画像にしてトレーニングして、顔画像から「アイドル・アダルトビデオ女優・セクシー女優・演技派女優・女芸人」の度合いを示す機械学習をさくせてみました。
学習させた後に、いずれも好きな「薬師丸ひろ子・仲間由紀恵・イモトアヤコ・夏目三久」を、評価コードに流し込んでみると、
- 薬師丸ひろ子=アイドル
- 仲間由紀=アイドル
- イモトアヤコ=女芸人
- 夏目三久=アダルトビデオ女優
*ちなみに、おかずクラブのゆいP顔画像を判定させると、「セクシー女優」となりました。…納得できるような、納得できないような…。