hirax.net::inside out::2016年06月05日

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2016-06-05[n年前へ]

Ricoh Theta Sに撮影した風景はHMD(Oculus) で眺めた方が「あの時感じた風景」を思い出せるかも!? 

 昨年(2015年)の11月の満月の時期は、リコーの全天周カメラをタイの古都(スコータイやチェンマイ)やバンコクで持ち歩き、さまざまな条件の撮影を(コード書きつつ)トライしていました。今日は、その時にThetaを中心とする4πステララジアンの全方向風景をヘッドマウントディスプレイのOculus Riftで眺めてみました。…面白いのは、その時に眺めていた「気球上げコンテスト」や、みんなで借りた(チェンマイの安くて美味しい鍋屋さんに向かう途中の)乗り合いタクシーに乗っている時の感覚や、飲んだ後にピン川近くを歩きつつ眺めた空へと流れていく気球灯籠の景色は、妙味に沿った方向に視界を遮られたHMD(ヘッドマウントディスプレイ)で眺める映像の方が、「的確」かも…と感じたりします。

 11月の満月の夜、最近10年くらいはタイのチェンマイに行くことにしています。昔、あの時眺めた景色を、あの時の視点から眺めたならば、一体どんなことを感じるのだろうか…?と考えたりします。

 空に灯籠を流す11月の満月の夜、初めてチェンマイ空港に着く前に、飛行機の窓から不思議な星空が見えたことを思い出します。その満点の数限りない星に見えたものが、全て空に流された灯籠だったと気付いたのは、空港に、そして街に着いてからでした。

 あの時眺めた風景を、その風景を眺めながら感じたことを、可能な限り伝えるための「道具」を探してみたくなります。