hirax.net::inside out::2017年07月02日

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2017-07-02[n年前へ]

USB顕微鏡で「簡易立体顕微鏡」を作ってみる 

 今日は、USB顕微鏡を使って「立体顕微鏡」を作ってみました。照明周りとソフト側をいじり、下記のような撮影をして、Shape From Specular 手法で法線積分から形状生成をすることで、カラー立体画像を撮影可能なUSB立体顕微鏡へ変身させてみる!という具合です。つまり、USB顕微鏡を「照明光の向きと各画素に対する撮影方向から、法線方向を推定し、その法線積分による形状を生成する」USB 3次元形状撮影顕微鏡に変身させてみた…という具合です(撮影のようすは、下に貼り付けた動画を見るとわかりやすいかもしれません)。

 下に貼り付けた、添付画像は「五千円札の樋口一葉」の目を中心にした「1ミリメートル角くらい」ぐらい部分を撮影してみたものです。五千円札の樋口一葉の眼を描く、インクの超盛り上がり具合を確認することができます。

 といっても、お札は偽造防止のために、触感でも本物・偽物をすぐに判別できるように、超盛り盛りでインクを盛り上げてあります。だから、これくらいの撮影ができなければ、…実際のところ「立体顕微鏡」なんて名乗る資格は無いのです。

 今や高倍率のUSB顕微鏡も1000円くらいで買うことができる時代。そして、「あったらいいな」と思うことを実現する処理アルゴリズムも、コンピュータで簡単に走らせることができる今日この頃。

 それはつまり、千円あれば「あんなことやこんなこと」…色んなことができるというのが2017年の夏なのかも、と思ったりします。

格安USB顕微鏡で「簡易立体顕微鏡」を作ってみる格安USB顕微鏡で「簡易立体顕微鏡」を作ってみる格安USB顕微鏡で「簡易立体顕微鏡」を作ってみる格安USB顕微鏡で「簡易立体顕微鏡」を作ってみる