hirax.net::inside out::2003年01月04日

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2003-01-04[n年前へ]

キャッチボール その2 

「(菊池寛の)真珠婦人は読みました」
「今時、千人に聞いても(真珠婦人なんて)読んでいないわよ」
 こんな会話が交わされているのは、北村薫の『六の宮の姫君』の中だ。ここで語られている菊池寛の「真珠婦人」は今では文庫本となって本屋で平積みになっている。北村薫も驚いているに違いない。時代の流れなんてそうそう予想はできないものだ。とはいえ、その後に
「テレビの原作にぴったりの本だと思いました。波瀾万丈ドラマが流行っていますけれど、新しく作らなくても『真珠婦人』をやればいい筈です」
と語られているのだから、決して北村薫の書いたことが的外れというわけではない。むしろ、的確だったと言うべきかもしれない

 この『六の宮の姫君』は芥川龍之介の「六の宮の姫君、あれはキャッチボォルだ」という(仮想の)言葉から、芥川龍之介と菊池寛の「キャッチボール」を描いていく文学・人生ミステリだ。鎌倉時代に生まれた「沙石集」を起点として、投げ返されていったボールの軌跡を遡っていくミステリだ。

 時に強い反発であったり、時に強い共感であったり、とにかく色んな理由で私達(少なくとも私は)は色んなボールを投げ返すわけだけれど、好きで曖昧でそのくせ直接的に投げ返すことができるぶん、掲示板よりはこんな「いろいろ」風のひとりごとが好きかも。

シンプルなリフ 

 なんだか、シンプルなリフが繰り返される曲が最近は流行っているのかな。A Thousand Miles Vanessa Carltonみたいに。あるいは、そんな曲ばかりが耳に染み入ってくるのかな。とにかく、今はシンプルなリフってなんだか気持ち良いな。またシンセをいじってみることにしようかな。懐かしのKORG M1の記憶を取り戻すために、まずは昔のマックを立ち上げなきゃ。

/dev/null 

 ある種のSPAMを/dev/nullへ直行と設定。