hirax.net::inside out::2010年12月29日

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2010-12-29[n年前へ]

未来を予測する「ケータイ・デジカメ」 

 auのアンドロイド・ケータイIS03のカタログに乗っていた「”笑顔を検出しシャッターを切る”笑顔フォーカスシャッター」「”振り向いた顔を検出しシャッターを切る”振り向きシャッター」を見て、つらつら考えごとをしました。

 「いつ振り向くかわからないこどもをとる時に」「不意の笑顔を残すために」こうした技術は多くのデジカメに搭載されていますが、こうした技術のさらに先にあるものはどんなものなのでしょうか。

 表現力のある写真を撮ろうとするとき、大事なことのひとつが「未来を予測する」ということだと思います。「どういう状況になれば色が鮮やかに見えるか」とか「どういう構図なら距離感や空間の広がりを上手く表現することができるか」とかいったことを知った上で、「そういう状況になる未来」を作り出したり・待ち構えたりすることが大事なのだろう、と思うのです。

 午後遅くに雨が降れば、植物も建物も水に濡れ、表面での拡散反射光が減り、そのもの自身の奇麗な色が見えてきます。水滴は奇麗だし、東の空には高い確率で虹が見えてきますから、夕立が止みそうになったら、東の空を見渡す景色が奇麗な場所へと走れば、きっと奇麗な景色をレンズの向こうに眺めることができます。

 そんなアドバイスを、いつも持ち歩くケータイ・デジカメがしてくれる時代がすぐに来そうな気がします。・・・となると、一番欲しいと思える「ケータイ(いつも持ち歩いてナンボですから)・デジカメ」は、未来を予測して・その理由や背景を解説して教えてくれる、そんなものであるような気がします。

 そういう未来予測は「人」自身ができたらいいなとも思いますが・・・。