2013-01-15[n年前へ]
■「”1人あたり”GDP(国内総生産)の地球儀」で「日本の豊かさ」を考えてみよう!?
生み出したもの…つまり何か新たに加えられたものの価値が「いくらになるか?」…それを表したものが「GDP(国内総生産)」です。生み出したものと交換されたお金の量…つまり生み出されたものに付けられた値段が、回り回って私たちのお財布に入ってくるわけですから、GDP(国内総生産)は「儲かり具合」のモノサシになったりもします。
世界各国のGDP(国内総生産)を眺めると、ここ数年は、1位アメリカ合衆国、2位中国、3位日本…という順位が定番です。以前は2位を占めていた日本を、2009年以降は中国が抜き去っています。ちなみに、4位以降はドイツ・フランス・イギリスといった国々が常連です。
そんな中国の躍進を見て「中国は人口が多いからなぁ…1人あたりGDPで見ないと1人あたりの豊かさはわからないよなぁ」と考えたりもします。…けれど、実際に「”1人あたり”GDP(国内総生産)」を眺めてみると、「中国は人口が多いからなぁ…1人あたりGDPで見ないと…」という言葉は、自分たちに跳ね返ってくることに気づきます。
たとえば、下に貼り付けた動画(と右に貼り付けた画像)は、世界240 国の経済データを使って「”1人あたり”GDP(国内総生産)をプロットしてみた地球儀」です。1人あたりの名目GDP(USドル)が高いほど、高い場所に印を付けてみたもので、日本は240国中では17番目です。上位の国は、 ルクセンブルク・カタール・ノルウェー・スイス・オーストラリア…という具合です。「”1人あたり”GDP(国内総生産)の地球儀」を眺めてみると、ヨーロッパ一体が何やらとても華やかに見えてきます。
上位の国々は、「1人あたり金額」にすると日本の2倍以上…日本の豊かさは一体どんなものなのでしょうか。GDPの高さや税金の高さ…色んな「額」を眺めることができる「地球儀」が学校の教室にあると、色んなことを感じることができそうです。